WRESTLE-1:Best of Wrestle-1 2018 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@W-1(河野真幸、アンディ・ウー、頓所隼、伊藤貴則)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(8/11/18)
前回のOTTルール戦を上手く活用していますね。
河野を権利者から外したい敵として描いたり、
前回頓所にしてやられたCIMAの雪辱ストーリーを入れ込んだり、
前回いなかった伊藤もやや単調だが
存在感を示せて至りと
この対抗戦はかなり良い化学反応を起こしています。
終盤スポットの一部は中盤にすべきですが、
見所は多く面白かったですね。
中でも頓所が前回に続いて輝いていたのが印象的。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Aタッグ王座戦:黒潮“イケメン”二郎、田中将斗(ch)vs.近藤修司、土肥孝司(8/11/18)
イケメンは柔軟な役回りをして観客に働きかけますが、
田中は自分の枠を抜けれない。
ただ田中が田中であることは分かりやすく、
相手の土肥にしてみればやるべきことが明確になりやりやすい。
拙い部分はありつつも主要な攻防の担い手としてやりきりました。
近藤は存在感薄め。
もう少しリードして欲しかったですね。
まあまあ良い試合。
Bキャプテン・フォール・イリミネーション・マッチ:W-1(黒潮“イケメン”二郎(c)、稲葉大樹、頓所隼、立花誠吾)vs.ストロング・ハーツ(CIMA(c)、トアン・イーナン、ビッグマネー・クランチ、ビッグマネー・プラス)(9/2/18)
これまでの対抗戦に比べると選手のクラスが落ちますね。
SH側の外人選手がZero-Oneに来てた
WWE入り目指すデカ物みたいな感じで
懐かしいようなしょっぱいような。
それでも観客席を暖めるには十分なものが揃っているし、
驚いたことにバルコニー・ダイブのサービスもありました。
最後はCIMAが黒潮をタップさせましたが、
アンチ・クライマックスで終わりましたね。
シングルに向けてのストーリー・ラインなら良いですが。
平均より少し上。
Cクルーザーディビジョン王座戦:児玉裕輔(ch)vs.吉岡世起(9/2/18)
吉岡はW-1初期以来の視聴ですが、
俊敏性は衰えておらず、
トペ・アトミコも華があって素晴らしい。
他団体に出れる選手だと思いますね。
児玉はタジリ的キャラを掴んではいるものの
キャラを意識し過ぎてキャラに食われているところがあり、構成が下手。
序盤の停滞感、終盤のギアがあがらない攻防は勿体無かった。
まあまあ良い試合。
Dタッグ王座戦:近藤修司、土肥孝司(ch)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン)(9/2/18)
対抗戦らしい刺々しさを全員が出して雰囲気がありますね。
近藤が前回の王座奪取した試合と違って
非常に印象的な働きを見せています。
全日でカズとタッグ王座を沸かせていた時に比類する動きですね。
土肥も近藤に頼りっぱなしではなく、主張すべきところは主張していた。
対するSHも良いですね。
しっかりと顔になったTホークの働きは言うに及ばず、
リンダマンが安易に妥協せず
しっかりと展開に変化をつけていたのは素晴らしかった。
最後まで意識が高かったですね。
前回の王座奪取の試合のシーンも活かしながら
終盤も最後まで盛り上げました。
好勝負に少し届かず。
EWRESTLE-1王座戦:征矢学(ch)vs.芦野祥太(9/2/18)
それぞれのカラーを出してから征矢が鉄柱誤爆。
芦野がすかさず腕を攻めます。
征矢は非常に良いセルを見せるのですが、
かつての荒々しいパワーは少し失われていますね。
ベテランらしい執念、悲哀はそれを補って余りある魅力ですが、
これなら正直、怪我で出れなかった横浜文体に
王者として出るよりも
挑戦者として出るほうがストーリーは乗ったんではないかな、と思う。
征矢がエプロンでのネック・ブリーカーから反撃開始で首攻め。
年間最高大会のメインらしく、
30分マッチのための構成ですね。
概ね成功はしているものの終盤の攻防に移った際に
アンクル・ロックを見事に使いこなす芦野に対し、
余りに征矢が一本道過ぎて、時間が持たなかったですね。
ここでもやっぱり挑戦者の方が良かったのでは、と思ってしまう。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:11/?/18)
FWRESTLE-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vsペガソ・イルミナル(10/24/18)
ペガソは新人でしょうか。
ルチャドールではない間とアピールで
そうなるとマスク・マンというキャラが彼にとって良いのか疑問です。
そのペガソがロープに乗ろうとした所で落下。
リングアウトになりかける大ダメージで(実際脳震盪を起こしたとのこと)、
ここからは芦野の一人相撲。
立体的な脚攻めの組み合わせは惚れ惚れしますね。
まともに反撃成功させられない中で
どう作るか箒相手の試合運びを見せています。
王者のワークですね。
ペガソは何とか振り絞って終盤は攻防を見せていましたが、
技に魅力がなく、技セットにも一貫性がなく散々。
フェード・アウトして、少しして別キャラで出てきても驚きません。
平均より少し上。
G芦野祥太郎、羆嵐、新井健一郎vs.Tホーク、エル・リンダマン、吉岡世起(11/23/18)
Tホークは自分を飛び越えてCIMAを意識する芦野が面白くなく、
完全に芦野狙いで乱闘を仕掛けます。
そのため芦野が試合の中核に絡まず
W-1側に物足りなさを感じる結果に。
羆嵐は体格こそ貴重ですが、まだまだ不器用過ぎますしね。
吉岡がSHのスパイだったことが発覚してから最初の試合だったりと、
ストーリー・ライン上の繋ぎの試合としては意味があるものの
試合単独で見るとクオリティはそこまでではないですね。
平均より少し上。
Hクルーザーディビジョン王座戦:児玉裕輔(ch)vsアンディ・ウー(11/23/18)
たいした攻撃もしていないのに
アンディが開始直後からダウン。
マスク・マンがムーブへの期待感を一切作らないのは如何なものか。
児玉も何を考えているか分からないキャラ表現を
意識する余り攻防が退屈。
タジリのフォロワーとしては完成していますが、
タジリにも当然良い所もあれば悪い所もあった。
この試合ではその悪い所の真似が強く出ている。
最後まで微妙な印象をぬぐいきれず。
平均レベル。
I芦野祥太郎、児玉裕輔、羆嵐、新井健一郎、トンドコロ隼vs.吉岡世起、CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、ロジャー(12/26/18)
ドラゲー定番の開始時全員場外乱闘など
ヒートアップするシーンを挟みながら構成。
軍団外の隼とロジャーが加わっていますが、
隼は活きの良い若手で孤立シーンで貢献していましたね。
一方でロジャーはあまり存在感がなく、
ストロングハーツがリード・ラインを引いている。
大なり小なり多彩な面子で色が添えられていますが、
中でも芦野とCIMAの絡みが大きな可能性を感じさせました。
他でもない芦野とCIMAでフィニッシュする等サービスも十分。
中々良い試合です。
(執筆日:2/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@W-1(河野真幸、アンディ・ウー、頓所隼、伊藤貴則)vs.ストロング・ハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、ジンジャー)(8/11/18)
Aタッグ王座戦:黒潮“イケメン”二郎、田中将斗(ch)vs.近藤修司、土肥孝司(新チャンピオン!)(8/11/18)
Bキャプテン・フォール・イリミネーション・マッチ:W-1(黒潮“イケメン”二郎(c)、稲葉大樹、頓所隼、立花誠吾)vs.ストロング・ハーツ(CIMA(c)、トアン・イーナン、ビッグマネー・クランチ、ビッグマネー・プラス)(9/2/18)
Cクルーザーディビジョン王座戦:児玉裕輔(ch)vs.吉岡世起(9/2/18)
Dタッグ王座戦:近藤修司、土肥孝司(ch)vs.ストロング・ハーツ(Tホーク、エル・リンダマン)(9/2/18)
EWRESTLE-1王座戦:征矢学(ch)vs.芦野祥太(新チャンピオン!)(9/2/18)
FWRESTLE-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vsペガソ・イルミナル(10/24/18)
G芦野祥太郎、羆嵐、新井健一郎vs.Tホーク、エル・リンダマン、吉岡世起(11/23/18)
Hクルーザーディビジョン王座戦:児玉裕輔(ch)vsアンディ・ウー(11/23/18)
I芦野祥太郎、児玉裕輔、羆嵐、新井健一郎、トンドコロ隼vs.吉岡世起、CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、ロジャー(12/26/18)