新日本プロレス:Best of G1 Climax 25 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | G1公式戦:棚橋弘至vs.飯伏幸太(7/20/15) G1公式戦:飯伏幸太vs.AJスタイルズ(7/26/15) |
G1 Climax Day One 7/20/15
@G1公式戦:AJスタイルズvs.柴田勝頼(7/20/15)
AJに対してのヘッド・ロックという回答はオカダもやっていましたが、
それに比べると柴田のそれは説得力に欠けるか。
AJを完封する様な前半は違和感があり、
盛り上がりにも欠ける印象があります。
AJが脚攻めにより中盤を支配。
柴田は根性で反撃の狼煙を上げますが、
この根性の見せ方が脚の痛みと絡められると深みが増すのだけど。
AJの適切なコントロールと
柴田との良質な攻防作りで良い印象で試合を締めるもワン・オブ・ゼム。
平均的な良試合。
AG1公式戦:棚橋弘至vs.飯伏幸太(7/20/15)
まずは飯伏が身体能力を改めて見せつけます。
棚橋も受け身を鋭く行いつつ、
すぐに絵姿の体勢も合わせて見せ魅了。
エースとして見事な受け手でしたね。
棚橋の脚攻め、攻め方はマンネリでいまいち。
しかし続いての飯伏のスポット・ベースの試合運びは的確。
これに対する棚橋の脚攻めは厳しく、
先ほどと異なりかなり見応えがありますね。
攻防の切り方がやや浮いていますが、
技の重みで勝負することができています。
飯伏がDDTのような過激さを解禁する中、
棚橋も上手く合わせてNJPWらしい試合の中に落とし込みました。
初対決ならではの素晴らしさがありました。
文句なしに好勝負。
G1 Climax Day Three 7/24/15
BG1公式戦:柴田勝頼vs.内藤哲也(7/24/15)
内藤が新ヒール・チーム、トランキーロとして登場。
デス・マスク、黒シャツといった小道具を上手く使っていますね。
不遜なヒール・キャラは以前から出来ていましたが、
そこに貫録をつけることに成功しています。
また、今回は黒シャツを試合後もしばらく着ていたことで
何もしない中での絵姿で見せる意識が高かったですね。
柴田は大きなメリハリは出来ていますが、
そこでそのムーブ?といったシーンもチラホラ。
相手とのミックスの意識が足りないか。
内藤は輝いていたものの柴田の貢献度が物足りない。
好勝負に届かずも中々良い試合。
CG1公式戦:棚橋弘至vs.天山広吉(7/24/15)
天山の気合キャラを序盤上手く見せて攻防を作りました。
棚橋が上手く引いて受けた後
敢えてアピール型にして若干のヒール味をタッチ。
構築的にそういう手法を取っていることを
観客が理解し許容する懐が今のNJPWはありますね。
棚橋が受け手として十分なアクション量を生産。
構築の能力を試されている環境で
棚橋が工夫を凝らして上手さを見せたという点で
トップ・マッチとは違う面白さがありました。
好勝負に少し届かず。
G1 Climax Day Four 7/25/15
DG1公式戦:オカダ・カズチカvs.本間朋晃(7/25/15)
理想としては一進一退の作り方を
持ちネタでもってやりたいですね。
オカダは劣勢に回るシーン、
相手が格下でも作り方が一定で違和感ありますね。
中盤からオカダが支配。
綺麗な韻での前振りはもう少し。
ここは逆にワー・バランスを意識しすぎています。
終盤、本間が一進一退のセンスを発揮。
オカダとは親和性高い持ち技もあり盛り上がりましたが、
肝心の所で技が崩れたりするのが残念。
平均的な良試合。
G1 Climax Day Five 7/26/15
EG1公式戦:柴田勝頼vs.真壁刀義(7/26/15)
打撃の重みが伝わる受け身ができていますね。
ロープ・ワークを活かした打撃の
一進一退を作りやすい利点も上手く利用できている。
2、3の方法論に乗っ取って
シンプルに上質にした試合内容ながら魅力的です。
中々良い試合。
FG1公式戦:飯伏幸太vs.AJスタイルズ(7/26/15)
序盤の演武。
飯伏がかわしただけで終わらせず、
積極的に追撃を仕掛け、
この2人ならではの発展的な内容に仕上げます。
ハード・ヒットで追い込まれたAJも腰攻めでやり返す。
独創的なタイミングで切り返しに
観客も目が離せない時間が続きます。
ただタイミングを定石から意図的に外しすぎるので
王道のテンプレート的流れが持つエスカレーションの
要素が今一つないのが玉にきずでしょうか。
クライマックスはこの2人ならではの
独創性に富んだカウンター合戦。
文句なしに好勝負。
GG1公式戦:内藤哲也vs.棚橋弘至(7/26/15)
打撃の打ち合いを普通より増して荒っぽさを加えていますが、
よりテクニコ/ルードの色合いを出しても良い印象。
内藤が飄々と凌いで自分のペースへ。
緩急を上手く聞かせていますね。
場外テーブル上でのネック・ブリーカーからの首攻めも良し。
棚橋は内藤の支配下における抵抗で
もう少し動きがあっても良かったか。
感情高ぶる挑発的な見せ場から棚橋も柵を使って脚攻め。
試合時間をメインとして長くとったことが
やや積み重ねモードに入ってしまってますね。
内藤のトランキーロ・アピールの1試合としては上々の出来。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:9/?/15)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:AJスタイルズvs.柴田勝頼(7/20/15)AG1公式戦:棚橋弘至vs.飯伏幸太(7/20/15)
BG1公式戦:柴田勝頼vs.内藤哲也(7/24/15)
CG1公式戦:棚橋弘至vs.天山広吉(7/24/15)
DG1公式戦:オカダ・カズチカvs.本間朋晃(7/25/15)
EG1公式戦:柴田勝頼vs.真壁刀義(7/26/15)
FG1公式戦:飯伏幸太vs.AJスタイルズ(7/26/15)
GG1公式戦:内藤哲也vs.棚橋弘至(7/26/15)