新日本プロレス:Best of NJPW 2010 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | Jrヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(4/4/10) Jrタッグ王座戦:アポロ55(プリンス・デヴィット、田口隆祐)(ch)vs.飯伏幸太、ケニー・オメガ(10/11/10) タッグ王座戦:プリンス・デヴィット、田口隆祐(ch)vs.飯伏幸太、ケニー・オメガ(11/17/10) |
@Jrヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.金本浩二(3/5/10)
金本は年で、その蹴りを重く扱うには無理があるし、技も狙い通りに出せていないですね。
実体に相当しない、展開、試合時間でしたが取り合えずの形はつけれていますね。
丸藤は打ち合い、雪崩式ベースの構築にNoahで慣れていますし、
金本の意図を理解しようと努力し足りない部分を補っています。
平均より少し上。
(執筆日:5/20/10)
A1回戦:棚橋弘志vs.ストロング・マン(3/14/10)
流石新日。
当代一の塩をデビュー戦でメインに持ってくるという博打。
ストロング・マンは簡単にウィップされなかったり、
チョップで十分な音を出したりと意外にキャラを活かしています。
棚橋も同じ知能レベルで向かい合い、勝ち目がない中での試行錯誤を見せます。
実質エースとしては丸め込みもカウント2で返された後で
どうフィニッシャーにまで持っていくかが見たかったけれど
ストロング・マンをこれからも使っていく事を考えるとこの辺で抑えて正解なんでしょうね。
少し悪い試合。
(執筆日:5/20/10)
B中邑真輔vs.ストロング・マン(3/20/10)
ストロング・マンがアピール・マッチを仕掛けます。
それって中邑の正反対の世界だと思うけれど
中邑は否定せずに、あろう事かこの新人に試合を任せます。
受けで試合を作れる事を知らぬのでしょうか。
ストロング・マンの頑張りはおかしいけど、まだ頑張ってるという点で救いがある。
しかし中邑はひたすらにフィニッシュ含めひどい醜態を晒しています。
記録的な、ひどすぎる試合。
(執筆日:5/20/10)
CJr.ヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(4/4/10)
動ける丸藤に対しライガーがすぐ返す事で差を埋め、良いレスリングを生んでいます。
素早い攻防も経験量で読む事で速い反応速度を可能とし、
ライガーがまだまだいけると上手くアピールできています。
また場外投げの連打等、はしたない技のオンパレードで大雑把ではありましたが
エネルギッシュでドラマチックな流れを生み出しました。
終盤も気持ちは途切れずに技一発、一発に気合が入っていて、
同時にテーズ・プレスなど渋い技チョイスも見せる。
もうライガーは無理だと思っていたけど
予想を遥かに覆して素晴らしい活躍を見せてくれました。
合わせる為の表現がイマイチながら今の新日Jrのレベルでは御の字所ではない内容です。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:6/?/10)
DIWGPヘビー級王座戦:中邑真輔(ch)対後藤洋央紀(4/4/10)
後藤が挑発から勢いを見せたりと試合を作っていきますが
中邑が理解しないので交錯する部分で一致せず余り面白くないですね。
しかしハード・ヒッティングが出来ているのと
一極攻めの掴みが成功しているので確かなクオリティで推移。
その結果終盤の過激な攻防は素晴らしい出来にまで発展しました。
中々良い試合です。
(執筆日:6/?/10)
D1回戦:田口隆祐、プリンス・デヴィットvs.マスカラ・ドラダ、ヴァリエンテ(5/8/10)
メヒコ勢はルチャ・ルールで試合を進め、
軽い打撃一発でダウンするメヒコ流の受けを見せますが
田口、デヴィッドはそれに適応できず、試合のクオリティを高める事は出来ません。
フィニッシュも唐突にひっくり返した形です。
ただメヒコ勢は結構自由にやらせてもらっていたので
驚異的なムーブに驚き楽しめる内容になっています。
ヴァリエンテはいつも以上に浮遊感がありミスもしなかったですしね。
平均より少し上。
(執筆日:6/?/10)
EJrヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.タイガーマスク(5/8/10)
タイガーは挑発し丸藤の技をパクっているにも関わらず、
打撃は間を置いていて浮いているし、丸藤の痛めている腰を攻めない。
代わりにどこを攻めるかというと首と腕を中途半端に行ったりきたりする。
場外タイガー・ドライバー含め為す事全てに意味が無い。
リアクションも乏いので絶対的に情報量が少なく、
丸藤は2人の間で何を作れるのか、も見出す事が出来ない。
かみ合わない云々の前にまったく良さを見出せないという意味でタイガーの中でも屈指の内容でした。
悪い試合。
(執筆日:6/?/10)
F決勝:田口隆祐、プリンス・デヴィットvs.エル・サムライ、金本浩二(5/8/10)
まずは粘着的グラウンド。
ショルダー・タックルの攻防と続けて土台は中々の物です。
ただそこからは密度が薄いまま、
ダイブ連弾、連携技と続けて終盤へ。
ダイブの入り方を工夫していたり、田口の移動の仕方に感心したりと
部分部分は意外に良かったのですが構築がいまいちでしたね。
意地を張り合う田口X金本の絡みを
ちゃんとスポットの絡みとして位置づけるよう設計していたら大分変わると思うのですけどね。
またサムライは日本Jr最高の選手ですが
眼差しこそ優しいものの、受けで試合のみならず雰囲気まで作る
あの独自の魅力はもう年のせいで失われていますね。
新日は彼の凄さに気づくのが遅すぎました。
そもそもレスラーとして再評価したというより
アメトークで人気が出たからのプッシュかもしれませんけど・・・。
まあまあ良い試合。
(執筆日:6/?/10)
GBotSJ XII公式戦:ケニー・オメガvs.フジタJrハヤト(6/2/10)
まずはオメガがハヤトの若々しい打撃戦に応じてスタート。
オメガが手足を広げた派手なトペコンを決め中盤へ。
確かにダイブは一番大きなスポットですが
一気にトーン・ダウンして動きが落ちたのは解せない。
主導権を握ったオメガが鋭い動きを放っていきます。
その技自体の鋭さは目を見張りますが、
ここはハヤトを動かすことに重きを置くべきでした。
終盤になって再び動き始めると
真っ向から打ち合ってヒート・アップ。
グー・パンチ合戦にも手を出す感覚は理解に苦しむ。
光るものがあり可能性は感じたものの
未完成な印象を与えてしまう一戦。
平均的な良試合です。
(執筆日:4/3/13)
HJrタッグ王座戦:アポロ55(プリンス・デヴィット、田口隆祐)(ch)vs.飯伏幸太、ケニー・オメガ(10/11/10)
ポージングが利いているし、流れるように動くけれど序盤は一般的な枠を超えないレスリングです。
孤立も日本式で戦略性要素が薄いですね。
しかし孤立役のデヴィットは心得たもので中々細かい一進一退を刻んでいました。
1対2スポットを皮切りに終盤へと突入していきます。
同時技のタイミングが本当に同時だったりと
神がかったスポットが幾つか見られ、雪崩式も迫力がありました。
94年頃の新日Jrタッグが復活したとでもいうような驚異的なインテンシティーを誇る内容です。
ただし世界的に見た時にその独創性、ボリューム、チーム間の攻防は絶賛する程のレベルではありません。
今の新日の他団体を受け入れる懐の広さあっての試合ではあるけれども、
だからといってJr、タッグの壁をぶち壊して年間最高試合を獲得させるような試合でもあるまい。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/29/10)
Iタッグ王座戦:プリンス・デヴィット、田口隆祐(ch)vs.飯伏幸太、ケニー・オメガ(11/17/10)
ポージングが利いているし、流れるように動くけれど序盤は一般的な枠を超えないレスリングです。
孤立も日本式で戦略性要素が薄いですね。
しかし孤立役のデヴィットは心得たもので中々細かい一進一退を刻んでいました。
1対2スポットを皮切りに終盤へと突入していきます。
同時技のタイミングが本当に同時だったりと
神がかったスポットが幾つか見られ、雪崩式も迫力がありました。
94年頃の新日Jrタッグが復活したとでもいうような驚異的なインテンシティーを誇る内容です。
ただし世界的に見た時にその独創性、ボリューム、チーム間の攻防は絶賛する程のレベルではありません。
今の新日の他団体を受け入れる懐の広さあっての試合ではあるけれども、
だからといってJr、タッグの壁をぶち壊して年間最高試合を獲得させるような試合でもあるまい。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/29/10)
注目試合の詳細
Gタッグ王座戦:プリンス・デヴィット、田口隆祐(ch)vs.飯伏幸太、ケニー・オメガデヴィ対飯伏で試合開始。
組むとデヴィが腕を取る。
飯伏が前転から取り返す。
デヴィが前転から取り返しスナップ。メア。
チン・ロックへ。
飯伏が回転しハンマー・ロックへ。
デヴィが脚を取って倒しヘッド・ロックへ。
飯伏がグラウンド・ヘッド・シザースに返すもすり抜けられる。
両者交代。
組むと田口がヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
ロープに走る。
ヒップ・トスをアーム・ドラッグに返しそのまま腕を取る。
細かいタッチを繰り返しながらリスト・ロック。
2人でオメガをロープに振り田口の低空ドロップ・キックからデヴィがドロップ・キック。
ロープに振ろうとする。
オメガが振り返す。
ロープに走り背を取ってからロープに走り低空ドロップ・キック。
ファイヤーマンズ・キャリーからタッチ。
2人でロープに振りリープ・フロッグ。
飯伏が蹴り。
オメガが馬飛びフェイス・バスター。
カバーするも田口がカット。
飯伏がスナップ・メアからチン・ロック。
デヴィが起き上がり腹にエルボー。
ロープに走る。
飯伏がバック・エルボーで倒す。
交代したオメガが蹴り。
デヴィが2人に打撃を叩き込む。
オメガが蹴りつけ黙らせる。
殴りつける。
ターン・バックルにぶつけ蹴りつける。
チョップ。
5分経過。
アイリッシュ・ウィップ。
ポーズをとる。
自陣に連れて行く。
交代した飯伏がスナップ・メアから背中に蹴り。
カバー。カウント2。
交代したオメガがカナディアン・バック・ブリーカー。
デヴィが腹にパンチ。
オメガが殴りつけ黙らせる。
ロープに走る。
デヴィがチョップ。
ロープに走る。
オメガがカウンターでキッチン・シンク。
タッチすると2人でロープに振りショルダー・スルーを狙う。
デヴィが飯伏を蹴り上げる。
オメガのクローズラインをかわしバックを取る。
オメガがバックを取り返す。
飯伏がハイ・キックへ。
デヴィはかわして誤爆させると飯伏にペイレイ・キック。
タッチ。
田口が2人にミサイル・キック。
飯伏をコーナーに振ろうとする。
振り返されるもその先のオメガにバック・エルボー。
突進してきた飯伏をかわしオメガにドロップ・キックを誤爆させる。
田口が飯伏にブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
インディアン・デス・ロックの体勢。
近づいてきたオメガを蹴りつけブレーン・バスター。
飯伏にブレーン・バスター。
もう1発。
持ち上げフェイス・バスター。
カバーするもカウント2。
エプロンに転がり出た飯伏を起こすとブレーン・バスターを狙う。
飯伏が抵抗し逃れる。
田口が蹴りをいれDDT。
デヴィが場外の2人にトペ・コンヒーロ。
マイケルも巻き込まれる。
飯伏をリングに戻しデヴィにタッチ。
田口が飯伏を押さえ、デヴィがコーナー上へ。
オメガがデヴィを殴り落とす。
飯伏がバックを取り返す。
田口がバック・エルボーで逃れロープに走る。
飯伏がドロップ・キックで落とす。
飯伏とオメガがそれぞれ対角コーナーへ。
反対コーナーを指差すと走り、コーナーを飛び越えてセカンド・ロープに着地。
ムーンサルトを決める。
オメガがデヴィをリングに戻す。
2人で1コーナーに上りゴールデン・シャワーへ。
かわされるもそのまま前転して着地。
同時にデヴィにドロップ・キックを決める。
田口が飯伏を殴りつける。
オメガが田口をコーナーに振ろうとする。
田口が振り返し突進。
オメガはかわすとハリケーン・ラナ。
飯伏が蹴りつけバックを取る。
田口が振り払うもそこにオメガが波動拳。
吹っ飛んだ田口を飯伏がキャッチしそのままジャーマン。
オメガがロープに走り場外の田口にトペ・コンヒーロ。
飯伏がデヴィにソバット。
蹴り倒す。
スタンディング・シューティング・スター・プレス。
セカンド・ロープからムーンサルトへ。
かわされるも着地してムーンサルト。カウント2。
コーナーのデヴィに突進。
デヴィがカウンターでバック・エルボー。
コーナー上へ。
飯伏が側転からのペイレイ・キック。
コーナー上トップ・ロープから雪崩式ハリケーン・ラナ。
カバーするもカウントは2。
ボディ・スラム。
コーナー上へ。
デヴィがドロップ・キック。
雪崩式バック・ドロップ。
ダイビング・ダブル・ストンプ。
カバーする、オメガが田口を抑えているもカウントは2。
デヴィが飯伏がブラッディー・サンデーを狙う。
飯伏が着地しペイレイ・キック。
田口が飯伏にミサイル・キック。
オメガが田口にジャンピング・キック。
デヴィがオメガに延髄切り。
全員ダウン。
田口が飯伏を起こしドドン。
前に抱え、デヴィがダブル・ニー・ガット・バスター。
カバーするもオメガがカット。
田口がオメガを落とし三角飛びプランチャへ。
しかしかわされ自爆。
デヴィが飯伏にフロント・ヘッド・ロックを決め投げようとする。
オメガがリングに入り肩車。
そこからジャーマン。
飯伏が続けてハーフネルソン・スープレックス。
カウント2で田口がカット。
オメガが田口を連れ場外へ。
飯伏がデヴィにフェニックス・スプラッシュを決め勝利!
新チャンピオンに!
試合結果
@Jrヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.金本浩二(3/5/10)A1回戦:棚橋弘志vs.ストロング・マン(3/14/10)
B中邑真輔vs.ストロング・マン(3/20/10)
CJrヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.獣神サンダー・ライガー(4/4/10)
DIWGPヘビー級王座戦:中邑真輔(ch)vs.後藤洋央紀(4/4/10)