新日本プロレス:ワールド・プロレスリング 2009年 part Oneの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@中邑真輔、後藤洋央紀vs.三沢光晴、杉浦貴(1/4/09)
決して傷つかないと分かっていても
対抗戦に団体の顔、象徴である三沢が出てくると盛り上がりますね。
三沢は強烈なエルボーに加え
予想以上に仕掛けるか仕掛けないかで魅せてくれました。
結局やってる事はエルボーだけでタッグ要素の欠如を助長させているんですけどね。
中邑、杉浦も良い仕事をしていましたが
安易な張り合いが多く、雰囲気美人な内容でした。
飛びつき腕ひしぎはそれにふさわしいフィニッシュでしたね。
平均的な良試合。
(執筆日:12/28/09)
AIWGP王座戦:武藤敬司(ch)vs.棚橋弘至(1/4/09)
少ない技で試合を作った、としても
それ自体が凄い試合を確約する事ではありません。
この試合はそれを証明している。
武藤は試合開始時、動きの少なさで観客に飢餓感を与えたのは流石と思いましたが
受けのリアクションが悪すぎでした。
その上棚橋が開始6分でドラスクを打ちんですね。
ドラスクを打ったために意図した脚攻めの2段階性は中途半端に終わっていますし、
30分あるのに6分で、やるのが分かりきっている脚攻めに手を出すのは早すぎます。
武藤はドラスクを頼りすぎ。
12分頃にはロープ、断崖、柵、ロープでと
変則ドラスクを4連発で使う、という馬鹿な事をやっていますからね。
とにかく脚攻め合戦でスロー且つ無駄にしつこい内容になっています。
とにかく長ったらしい中、棚橋は
自身の技でも膝にダメージを受ける、という
最上級のセルを行い、武藤の完全なミスに対してアドリブで対応したので
終盤は何とか盛り上がりました。
しかし最上級のセルをして尚、
高速に動いてハイ・フライ・フロー2連発という
フィニッシュを選ぶのは信じられない愚行です。
平均より少し上。
(執筆日:12/28/09)
BIWGP 王座戦:棚橋弘至(ch)vs.中邑真輔(2/15/09)
とにかく中邑はMMA的見せ方とプロレス的見せ方の組み合わせが下手。
既存の流れを使いたくない、なんて
彼のレベルで望むべき事ではありません。
避けで緊張感を生もうとした序盤は変調で外します。
序盤に腕狙いを見せたので振りはありますが
やっぱり飛びつきアーム・バーのタイミングは唐突。
中邑はサブミッションを単発で使いますからね。
サブミッションを入れるために打撃、投げで崩そうという考えがこれっぽちもないのには呆れる。
ラリアットは下手だし、エルボーの打ち合いは目指している絵にないはずです。
サブミッションの切り返し、重い蹴り、脚攻めのセルで良い物を見せ良い試合にはなったけれど
棚橋が鉄板で豊富な切り返しで試合を作っている、からこそです。
勘違いしてはいけません。
まあまあ良い試合。
(執筆日:12/28/09)
CIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.カー ト・アングル(4/5/09)
棚橋とカートとの力量の差、感覚の差が最後まで縮まりませんでしたね。
序盤に棚橋が王道の執拗なヘッド・ロックを使っていましたが
それでさえ余り効果が無かったですからね。
また試合前のインタビューで棚橋をHBKになぞらえていて、
試合でもHBKを思わせる動きを出しているのですが
これではHBKと比べるんじゃないよ、と否定的に感じるしかなかったです。
棚橋は武藤ばりの脚攻めしないと試合を作れないのかなぁ、と思った試合でした。
平均レベル。
(執筆日:12/28/09)
DIWGP 王座戦:棚橋弘至(ch)vs.中西学(5/6/09)
(カットあり)
再戦を先に見てしまったため劣化版のイメージしかないですね。
棚橋、鉄板の脚攻めですが
前半は結構放す割りに中西がぐったりして思ったように動かず。
技の使い方も適所とはいいかねますね。
後半はしつこ過ぎます。
中西の性質上脚攻めを上回る野人ファイトを見せる訳だけど
それを前にして1つの戦略に拘るのは負けフラグ。
脚攻めを中心にするにしてもクイックやハイ・フライングで相手の視点をずらさないと。
中西に王座移動するはずがない、と思っているからクライマックスとして通用していますけどね。
結果で爆発的盛り上がりが生まれた、まあまあ良い試合程度。
カットなしで見 てたら、もう1ランク上げたかもしれませんがこのレベルでは重要ではない。
(執 筆日:12/12/09)
注目試合の詳細
@中邑真輔、後藤洋央紀vs.三沢光晴、杉浦貴(1/4/09)後藤 対杉浦。
ゴングが鳴るなり杉浦がビッグ・ブーツ。
後藤がエルボー。
エルボーの打ち合い。
杉浦がロープに走りビッグ・ブーツ。
後藤がロープに走りエルボー。
杉浦がロープに走りビッグ・ブーツ。
後藤がロープに走りエルボー。
杉浦がロープに走りビッグ・ブーツ。
後藤がロープに走る。
杉浦がカウンターでベリー・トゥー・ベリー。
後藤がすぐに起きあがりエルボーで倒す。
エプロンの三沢にスピン・キック。
場外に逃れた杉浦に三角跳びのセントーン。
リングに戻す。
自陣のターン・バックルにぶつけタッチ。
中邑は杉浦が離れるに任せる。
杉浦が三沢にタッチ。
中邑がフロント・ヘッド・ロック。
三沢がロープに押し込みクリーンに離れる。
三沢が脚をかけて倒す。
脚を取る。
レッグ・ロック。
中邑が腕を取ろうとする。
レッグ・ロックから逃れられた所で三沢がロープに脚をかける。
中邑は隙あらば仕掛けようとしながら離れる。
三沢がヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックル。
耐えられる。
ロープに走りショルダー・タックル。
耐えられたのでエルボーを打ち込みロープに走る。
中邑がカウンターでレッグ・ラリアット。
背中に蹴り。
エルボーをたたき込む。
三沢が打ち返しエルボーの打ち合い。
中邑はふらつきながらもひかず蹴りも打ち込む。
しかし三沢がエルボーで打ち倒す。
チン・ロック。
中邑がロープに脚をかける。
交代した杉浦が蹴りをいれ額をつきあわせる。
エルボーの打ち合い。
杉浦がソバット。
スナップ・メアからチン・ロック。
入ってきた後藤に向かいエルボーで吹き飛ばす。
中邑を自陣に振り蹴りつける。
タッチ。
中邑が杉浦に額をつきあわせエルボー。
三沢が中邑にエルボー。
中邑を殴りつける。
起こしてエルボー。
中邑がエルボーを打ち返し打ち合いに。
中邑はビッグ・ブーツで打ち合うもふらつく。
三沢が中邑をロープに振ろうとする。
中邑が防ぎウィール・キック。
後藤にタッチ。
後藤が三沢をコーナーに追いつめエルボーを打っていく。
杉浦が入ってきて後藤に殴りかかる。
後藤と杉浦がエルボーの打ち合い。
後藤が杉浦をコーナーに振りクローズライン。
反対コーナーの三沢にクローズライン。
反対コーナーの杉浦にクローズライン。
反対コーナーの三沢にクローズライン。
ダイビング・エルボー・ドロップに続けカバー。カウント2。
ジャーマンを狙う。
バックを取り返されるもバック・エルボーを打ちロープに走る。
カウンターのエルボーを避けるとバック・ドロップ。
起こすとジャーマン。カウント2。
エルボーを打ち込んでいく。
ローリング・エルボーへ。
三沢がカウンターでエルボー。
ローリング・エルボー。
タッチ。
杉浦が控えの中邑にビッグ・ブーツ。
後藤を持ち上げロープに干す。
ロープに走ると控えの中邑にビッグ・ブーツ。
後藤を投げカバー。カウント2。
コーナーに振りスピアー。
そのまま持ち上げスープレックス。
カバーするもカウント2。
ガット・レンチ・スープレックス。
ジャーマンを狙う。
バックを取り返されるもバック・エルボーを打ちロープに走る。
後藤が同ロープに走りラリアットへ。
杉浦はかわしてロープに走るとビッグ・ブーツ。
すぐロープに振ろうとする。
後藤は振り返すと同ロープに走る。
クローズラインへ。
杉浦がかわしてロープに走る。
後藤が同ロープに走りクローズライン。
タッチ。
中邑はまず控えの三沢にドロップ・キック。
杉浦の蹴りをかわすとリバース・パワー・スラム。
カバーするもカウント2。
蹴りを打ち込みエルボー。
コーナーに振ろうとする。
振り返されるもカウンターで蹴り。
ビッグ・ブーツへ。
杉浦が受け止めて持ち上げコーナーに叩きつける。
三沢が入ってくる。
杉浦に振られた三沢がコーナーの中邑にバック・エルボー。
杉浦が中邑を持ち上げスパイン・バスター。
脚を持っておく。
そこに三沢がフロッグ・スプラッシュ。
杉浦はすぐにアンクル・ロックに続ける。
三沢は後藤にエルボーを決め落とす。
場外で後藤を押さえつける。
中邑がロープを掴もうとする。
杉浦が引き戻し脚を巻き付ける。
後藤が振り切ろうとするも三沢がしつこく脚を掴む。
中邑がロープを掴む。
杉浦が中邑にジャーマン。カウント2。
後藤が三沢にエルボーを打ち込んでいる。
杉浦が続けて中邑にフルネルソン・スープレックス。カウント2。
アングル・スラムを狙う。
中邑が後ろに逃れ押し飛ばす。
三沢を振り切りようやく入ってきた後藤がその先にいる。
後藤は杉浦に蹴りを入れると昇天。
三沢が後藤にエルボーを打ち込みエメラルド・フロージョン。
中邑が三沢にランド・スライド。
中邑と杉浦がエルボーの打ち合い。
張り手の打ち合い。
中邑がグー・パンチ。
スリーパーへ。
杉浦がスナップ・メアでふりほどく。
タックルにきた中邑にニー・ストライク。
ぐったりした中邑を起こすとアングル・スラム。
カバーするもカウント2。
場外で三沢が後藤を押さえつけている。
杉浦が中邑にアングル・スラムを狙う。
中邑はアーム・ドラッグに切り返すと担ぐ。
杉浦が逃れジャーマン。
中邑が気合いで起きあがりハイ・キック。
杉浦のラリアットにまきつき腕十字。
杉浦がたまらずタップする!
新日本の勝利!
試合結果
@中邑真輔、後藤洋央紀vs.三沢光晴、杉浦貴(1/4/09)AIWGP王座戦:武藤敬司(ch)vs.棚橋弘至(新チャンピオン!)(1/4/09)
BIWGP 王座戦:棚橋弘至(ch)vs.中邑真輔(2/15/09)
CIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.カート・アングル(4/5/09)
DIWGP王座戦:棚橋弘至(ch)vs.中西学(新チャンピオン!)(5/6/09)