TOP日本のプロレス新日本プロレス 00年代の大会 →新日本プロレス:Best of the Super Junior Final 2000-2004

新日本プロレス:Best of the Super Junior Final 2000-2004の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@BotSJ決勝:大谷晋二郎vs.高岩竜一(6/9/00)
 高岩が初手でいきなりデス・バレー・ドライバーを放っていますが特に意味なし。
 どうせなら大技狙いで一貫して
 それを大谷が押さえつけるために大技が序盤では放たれないという形にしたら良いのにね。
 大谷が脚攻めを加えるも、高岩は特に脚攻めの影響を見せず。
 深みにかけますが泥臭いグラウンドの攻防はそれなりに魅力的です。
 後半は高岩がプランチャを受け止めた所から
 大技を次々に放って盛り上げていきました。
 大谷も大技をラッシュしましたが、その変化は少々無理がありました。
 雑な試合でしたが、高岩の突っ切った大技っぷりは結構魅力的でした。
 まあまあ良い試合。

ABotSJ決勝:獣神サンダー・ライガーvs.田中稔(6/4/01)
 序盤は普通のレスリング。
 リアルな技術を使おうというのなら
 もっとMMA的緊張感を生み出したいですね。
 そう、2年前のカシンのような形です。
 田中が必殺のサブミッションを先に見せるも
 ライガーが落ち着いて対処したために
 それが武器になりきらずライガー>田中という
 当たり前の構図のまま特にひっかかりもなく試合が進行していきました。
 ライガーが力の入った技を放つので盛り上がっていますが
 稔はまだこの土俵に立つべきレベルにないことは明らか。
 後にスタイルが変わっていないように
 只々経験・能力が足りないのです。
 試合時間が長いので一定のクオリティがある。
 それだけ。
 平均的な良試合。

BBotSJ決勝:金本浩二vs.田中稔(6/5/02)
 前年に比べると田中が積極的に仕掛けているのが目立ちます。
 金本の落ち着いた対処にも簡単に怯まず
 中々の鬩ぎ合いを実現させています。
 しかし金本が田中の手数に圧倒されていく。
 金本らしい真っ向の打ち合いさえ押し負ける始末。
 それぞれの見せ場に対するテンポがずれているので
 後半の流れが掴めずフィニッシュもかなり唐突に感じてしまいます。 
 まあまあ良い試合。

CBotSJ決勝:金本浩二vs.垣原賢人(6/11/03)
 序盤はリアルなレスリングだが、
 そこに後につなげる意識はありません。
 金本が蹴り系を解禁して中盤ですが
 何の苦労もなく金本が上回ってしまいます。
 これでは決勝の相手といえないですね。
 垣原はサブミッションを武器としますが、
 それが他のサブミッションより凄いことの付加表現はありません。
 ダメージ無視の動きも目立ちましたね。
 MMAファイターなら次第点ですが
 MMA系とはいえレスラーなんですからもう少し上手くこなして欲しいものです。
 MMAとの距離感をつかめなかった当時の新日らしい凡戦。
 平均レベルです。

DBotSJ決勝:金本浩二vs.タイガー・マスクIV(6/13/04)
 タイガーが高い身体能力と鋭い判断能力を発揮。
 しかしダイブ2連発から大技を次々に放っています。
 いくらなんでもバランス悪すぎですね。
 金本の反撃も悪く、それまでの連発を浪費にしてしまいました。
 その後もバランスは直らず。
 タイガーの技のインパクトとコンビネーションは冴えていて
 無茶を通して道理を引っ込めさせているので
 タイガーのプッシュという意味では成功だったかもしれません。
 平均より少し上。

(執筆日:2/12/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@BotSJ決勝:大谷晋二郎vs.高岩竜一(優勝!)(6/9/00)
ABotSJ決勝:獣神サンダー・ライガー(優勝!)vs.田中稔(6/4/01)
BBotSJ決勝:金本浩二(優勝!)vs.田中稔(6/5/02)
CBotSJ決勝:金本浩二vs.垣原賢人(優勝!)(6/11/03)
DBotSJ決勝:金本浩二vs.タイガー・マスクIV(優勝!)(6/13/04)