全日本女子プロレス:Best of AJW 1991の分析
名勝負 | WWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.北斗晶(1/4/91) |
好勝負 | なし |
@WWWA王座戦:ブル中野(ch)vs.北斗晶(1/4/91)
北斗がいきなり仕掛けジャーマン。
ブルもパワフルな技でやり返しハイ・スパートなスタートとなっています。
圧倒的なスピード感に圧倒されますが
ブルが王者としての立ち振る舞いにより微調整している所が素晴らしい。
北斗は気迫でブルを倒すラリアットを納得させると
その幅広い技を使いこなし、これが駄目なら続いてこれはどうだ、と
攻めの方法論、選択を見事に表現して見せました。
北斗の攻めが的確であるが故に
ブルの素晴らしい対応、執念も一層際立ってきます。
ブルのバック・ドロップ・ホールド2発で決まるかと思われた試合でしたが
これを北斗がカウント2で返し更なるクライマックスへ。
ブルがロープに乗って場外にダイブするなんていう特殊な技まで出て
どこまでやるんだ、と思わず乗り出してしまうほどの壮絶な打ち合い。
雪崩式ツームストン時にセコンドがリングに入って補佐するのは水を刺していますが、
そんな小さなことはどうでも良いですね。
この試合は紛れもなく歴史的な名勝負です。
北斗がマリーン・ウルヴス時代だからこそ生まれた部分もある。
お見事。
(執筆日:1/?/15)