TOPアメプロ大賞アメプロ大賞2012→投票I

phenomenal14さんが選んだアメプロ大賞2012

日付が変わってしまいましたがアメプロ大賞2012に投票させて下さい。


MVP

1位:CMパンク
2位:ケビン・スティーン
3位:ダニエル・ブライアン

1位は文句なしでCMパンク。WWE王座を1年間保持し、完全に団体の看板選手になったことを印象づけた。前年のマイク・パフォーマンスやMITBでの名勝負のようなインパクトこそなかったものの、安定感のある戦いぶりで好試合を量産。「Best in the World」というフレーズが本当に似合うレスラーになった。

2位はインディー界でトップレスラーの座に上り詰めたケビン・スティーン。ROHでは団体の崩壊を狙う悪の王者として君臨、並み居るトップ選手を相手に防衛を重ねる一方で、物議を醸すマイクパフォーマンス、CHIKARAへの進出、エル・ジェネリコとの遺恨再熱など話題を提供し続けた。PWGでは若手の台頭により新時代に移行しつつある団体において若手の壁となり、次世代の王者にバトンを渡すという大役を担った。ハードコアマッチを数多くこなすなど、昨年に続きそのハードワーカーぶりも見事だった。

3位はダニエル・ブライアン。WWEで世界王者を経験し一躍トップレスラーの仲間入りを果たすと、王座陥落後もCMパンクとのハイレベルな抗争、チーム・ヘル・ノーなど最前線での活躍を続ける。そのレスリングスキルは勿論のこと、「YES」チャントのブレイクによって、彼の本来の魅力の1つである観客の心を捉えるという能力がWWEでも発揮されたのはインディー時代からのファンとしては嬉しいところ。


年間最高試合

1位:Hybrid Fighting Rules アダム・コール vs カイル・オライリー 
ROH「BEST IN THE WORLD 2012 : HOSTAGE CRISIS」(’12.6.24)

2位:PWG世界タッグ王座戦 Three-Way Ladder Match
(C)スーパー・スマッシュ・ブラザーズ(プレイヤー・ウノ & ステューペファイド)vs Future Shock(アダム・コール & カイル・オライリー)vs ヤング・バックス(マット & ニック・ジャクソン)
PWG「THREEMENDOUS III」(’12.7.21)

3位:Blind Destiny Challenge ROH世界王座戦
(C)デイビー・リチャーズ VS マイケル・エルガン
ROH「SHOWDOWN IN THE SUN : DAY #2」('12.3.31)

1位は敢えてこの試合に。オライリーの拳がコールの口元に入りコールが大流血、尋常ではない出血量で双方の心に迷いが生じても不思議ではない程だったが、2人はそれでも互いに全く怯むことなく壮絶な打ち合いに転じていく。なぎ倒されたコールが顔を上げて血まみれの口を大きく上げて叫ぶシーンは圧巻、さらに口から血を吹き出しながら起き上がってオライリーに迫るシーンは最高の名場面と言える。
決して100点満点の試合でない。この試合の他にも完成度の高い試合、構成に優れた試合、技術的に素晴らしい試合、特別な瞬間を生み出した試合は幾つもあるだろう。それでもこれからのインディー界を担っていく2人が明日をも顧みない壮絶な死闘を繰り広げたこの一戦が2012年で最も心に残った瞬間だった。

2位はPWG9周年大会のメインで行われた3WAYラダーマッチ。危険、暴力的、苦痛といった本来のラダーマッチのイメージを根底から覆すような底抜けに楽しいハードコア。これほどまでに危険なスポットを連発しながらネガティブな空気が一切ないというあり得ない空間。PWGという磁場が生み出した奇跡的な名勝負。PWG史上最大のバカ騒ぎ。

3位は裏WMで行われたリチャーズとエルガンの名勝負。「TAKE NO PRISONERS」のナイジェル・マッギネス vs タイラー・ブラックを彷彿とさせるエルガンのブレイクマッチ。


最優秀タッグ

1位:チーム・ヘル・ノー
2位:スーパー・スマッシュ・ブラザーズ
3位:ヤング・バックス

リング内外で常に楽しませてくれたヘル・ノーが1位。SSBはPWGでブレイク、ヤング・バックスやFuture Shockらと素晴らしい好勝負を連発し、上半期だけみれば1位でもおかしくない活躍ぶりだった。3位のヤング・バックスはROHでは活躍の場が与えられなかったものの、ホームのPWGでは鉄板の活躍、CHIKARAでもタッグ王者として君臨した。


敢闘賞

1位:アダム・コール
2位:エル・ジェネリコ
3位:エディ・キングストン

1位は2012年のインディー界で最もブレイクした男アダム・コール。ROHの10周年大会でデイビー・リチャーズからピンフォールを奪ったのを皮切りに、ROH「BEST IN THE WORLD」でのカイル・オライリーとの名勝負、ROH世界TV王座獲得、PWG「BOLA」優勝、PWX王座獲得、PWG世界王座獲得と次々に結果を残し、インディー新時代の旗手として存在感を放った。

2位はインディー界における最高の名勝負製造機となったジェネリコ。ROHから離れ様々な団体へ活動の場を広げ、どんなリングでもハイレベルな戦いができることを証明した。日本での活躍は対象外かも知れないが、世界を股にかけて大成功を収めた充実の1年だったと言える。

3位はマイケル・エルガンにしようと思ったがCHIKARA Grand王座を1年間保持し続けたキングストンを選出。タイトルマッチでは毎回のように好勝負を残し、CHIKARAにおけるシングル王座設立が意義のあるものだったことをその身を以て示してみせた。正規軍とGEKIDOの軍団抗争がいまいちパッとしない中、タイトルマッチでメインを締めることでショーのクオリティを維持。その活躍は敢闘賞に相応しいものだろう。


新人賞

1位:マーク・アンジェロセティ
2位:ACH
3位:サタリーン

1位はミスター・タッチダウンことアンジェロセティ。Young Lions Cup決勝での見事な戦いぶりや、アーチバルド・ペックとの抗争など期待に応える活躍を見せた。2位はそのアンジェロセティとYLC決勝を戦ったACH。今後に期待したいハイフライヤー。3位は適当です。


最優秀大会

1位:PWG「THREEMENDOUS III」’12.7.21
2位:PWG「2012 BATTLE OF LOS ANGELES : NIGHT TWO」’12.9.2
3位:PWG「DDT4」’12.4.21

全てPWGの大会。1位の9周年大会は全編ハズレなしで好試合が連発、若い力を全面に押し出したカード構成だがその全てが一定の成果を上げている。メインはPWG史に残る大乱戦での名勝負、PWGらしい最高の盛り上がりを演出。文句のつけようがない最高レベルの大会。

2位は歴代でも最高レベルのクオリティとなった「BOLA」。若手の台頭、新時代の到来といったテーマにし、これからのインディー界を担う選手たちが活躍。参加した全員がそれぞれに自身の魅力を出していった結果、トーナメント全試合を通してハズレの試合がひとつもないという驚異的なクオリティの大会を2日間に渡り実現させた。ある種冒険ともいえるコンセプトを打ち出しながら、それをここまでのクオリティで仕上げたことには脱帽するしかない。

3位はPWGのタッグ・トーナメント。SSB vs ヤング・バックス、SSB vs Future Shockという2つの素晴らしい好勝負が生まれるなど「BOLA」同様トーナメントを通してハズレの試合はなく、高いクオリティを保つと同時にSSBのブレイクという大きな結果を導き出した素晴らしい大会。


最優秀団体

1位:PWG
2位:WWE
3位:ROH

1位は魅力的なブッキング、様々なサプライズ、そして数々の好勝負でインディーファンの心を鷲掴みにしたPWG。年間10大会にも満たない興行数ながらその一つ一つが余りに濃密。インディー界全体が人材の流出に悩む中、若手の台頭を大きなテーマとし、ハイレベルな興行を打ちながらそれを達成するという離れ業をやってのけた。


頑張りま賞

1位:エディ・エドワーズ
2位:エヴァン・ボーン

2011年にROH世界王座を獲得するなど団体のトップレスラーへと成長したエドワーズだったが、2012年はどこか1歩引いたポジションで他の選手たちに活躍の場を譲っているかのように見えてしまった。2013年はもっとどん欲に前に出て、再びトップの座を狙っていって欲しい。

ボーンは復帰を願って。


最優秀抗争

1位:CMパンク vs ダニエル・ブライアン
2位:ケビン・スティーン vs デイビー・リチャーズ
3位:アーチバルド・ペック vs マーク・アンジェロセティ

ROHですらほとんど観られなかったパンクとブライアンの戦いを、WWE王座を賭けた大舞台で観れるなんて思ってもいなかった。

インディーではあまりこれといった抗争が思い浮かばず、何となく印象に残っている2つを。



毎度ギリギリですいません。

よろしくお願い致します。