どインディー:Wayne vs. Escober Seriesの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(VCW 12/13/08) クリス・エスコバーvs.ダミアン・ウェイン(CREW Reunion Show 1/10/09) コモンウェルス王座戦:ダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(VCW 6/2/12) |
@マグナムTAカップ準決勝:ダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(PWMA 3/17/07)
どちらも意識高く臨んでいますね。
既にこの相手となら、ということを感じているのでしょう。
トーナメントの試合ということで余り時間がなく、
すぐにエスコバーがふらふらな状態になりますが
それでも隙を与えず反撃し場外へのアラビアン・プレスを決めるのはこの2人ならでは、という感じ。
最後は対空式スーパープレックスから盛り上がりました。
只試合時間の割に均衡が取れすぎていてダイナミックな試合にはなりませんでしたね。
まあまあ良い試合。
Aダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(VCW 12/13/08)
(複数カットと途中からの2パターンあります)
まずは握手から一気に飛ばして多重ロープ・ワーク。
そこからお互い決め技を狙うスピーディな攻防で一気に掴みました。
両者アーム・ドラッグを決めますが
ウェインの仕草もエスコバーのコンボも素晴らしいですね。
ウェインがダイブを打ち落とすシーン、
2回目でエスコバーがダイブを決めるシーンを挟んで中盤へ。
一進一退過ぎるのがこの数え歌の欠点ですね。
大局的に見れば中盤はエスコバーの支配にして良い。
それぞれ体を痛めつけながら精力的にハード・ファイトを行います。
対空式スーパープレックスを雪崩式ジャーマンに切り返す定番スポットから一気にクライマックスへ。
受け手側であっても躊躇なく技を狙いにき凌ぎを削り合いました。
試合後両者がハグしたのも納得の一戦。
ぎりぎり好勝負です。
Bクリス・エスコバーvs.ダミアン・ウェイン(CREW Reunion Show 1/10/09)
まずは軽く避け合いでライバル関係を示します。
しかしAに比べるとロープ・ワークによるスピード感の付与もなければ
レスリングのディティールも乏しい。
一般的な攻防でこの2人ならではのものは見られませんでした。
しかし中盤からは持ち直します。
ウェインが間を置きながら打撃を叩き込むスタンスを取っており
前回の一進一退で小さくまとまりすぎる点が改善されている。
エスコバーがウェインを場外に転落させてラ・ケプラーダを決めた後、場外戦になるのも良い。
そこから椅子をリングに持ち込んでノーDQ的な戦いに。
椅子が織り交ぜられるからこそ2人の生身の攻防が如何に過激なものか再発見されます。
エスコバーが流血した後、定番の雪崩式ジャーマンを放ち、
一気に決着に向け加速していきました。
相変わらず素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Cクリス・エスコバーvs.ダミアン・ウェイン(ASW 1/24/09)
(複数カットあり)
まずはエスコバーが股間をぶつけるネタと
ウェインが綺麗に技を決めるシーンで盛り上げます。
ウェインの自爆からエスコバーのターン。
中盤までにカットが多くバランスがチェックできなかったのは残念。
後半はいつも通りそれぞれがインパクトある大技を多用。
いつもとは逆でウェインが雪崩式ジャーマンを決めるも
エスコバーのブラス・ナックルにより敗北。
数え歌にしては綺麗にまとめて激戦模様にしなかった印象がありますね。
しかしレベルは高く中々良い試合でした。
Dコモンウェルス王座戦:ダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(VCW 6/2/12)
どインディーで最も上手い選手は誰かとウェインと答えるでしょう。
それにしたってこの日のウェインは素晴らしかった。
序盤においては場所移動においてカメラからどう見えているかを完全に捉えている。
これ程までに研ぎ澄まされた感覚を見たのは
92年ウォー・ゲームのオースチン以来です。
エスコバーも渋く、動きの妙を知っている。
執拗なヘッド・ロック狙いをスルーで流し合う攻防は面白かったですね。
エスコバーが振りの抑揚を利かせて大きく見せる。
その流れを止めるべくウェインがフェイス・バスターを連発。
3連発かと思いきやジャーマンに持って行くセンスには脱帽です。
その後もユニークな攻め方をしている。
この前見た時は上手いながら地味な印象がありましたが
その欠点を改善しカウンターでも通常の一方的な攻めにおいてもインパクトを次々に生み出しています。
リアルに非の打ちようがなさすぎて
試合としてエスコバーの勝ちが見えなくなり危険性が出てきましたが
エスコバーも中々のもので1発のカウンターにより可能性を残し最後まで試合に惹きつけました。
エスコバーも優れた働きを見せたものの比類できないほどウェインが完璧でした。
マスター・ピース。
文句なしに好勝負です。
(執筆日:7/1/12)
EDAWG王座戦:ダミアン・ウェイン(ch)vs.クリス・エスコバー(Operation Save Foundation 9/1/12)
ロープに振った方がショルダー・タックルで倒したり、
ヘッド・ロックでロープ・ワークをキャンセルしたりと
独自の境地から考えるからこその変化のある演舞でスタート。
只ちょっと乱れていますね。
問題ないレベルかと思いますが、観客の質が余り良くないので雰囲気はいまいちに。
ウェインの打撃に対しエスコバーは一発一発しっかり痛がり、
観客にエスコバーを身近な応援すべき存在だと認知させています。
完成された攻防で盛り上げましたがクライマックスは理解しかねる。
レフェリーが絡んだ椅子攻撃の後エスコバーのスリーパー・スポット。
そこから切り返しての締め方は面白いが余りに売れ線からかけ離れています。
ちょっと実験的で未完成です。
平均的な良試合。
(執筆日:11/1/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@マグナムTAカップ準決勝:ダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(PWMA 3/17/07)Aダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(VCW 12/13/08)
Bクリス・エスコバーvs.ダミアン・ウェイン(カウントアウト)(CREW Reunion Show 1/10/09)
Cクリス・エスコバーvs.ダミアン・ウェイン(ASW 1/24/09)
Dコモンウェルス王座戦:ダミアン・ウェインvs.クリス・エスコバー(VCW 6/2/12)
EDAWG王座戦:ダミアン・ウェイン(ch)vs.クリス・エスコバー(Operation Save Foundation 9/1/12)