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ECW:Rob Van Dam vs. Jerry Lynn Series Part1の分析


名勝負 なし
好勝負 TV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/29/98)

RVDvs.リン。
それを人は絶好の相性というけれど
ぬきんでた努力と積み重ねがトップ・レベルへと成長させたのでした。

@TV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(4/24/98)
 #1。
 調べた限りではこれが初対決。
 硬い攻防で、まだお互いリズムが合う事を知らない状態です。
 またテーブルを踏み台に柵の外の相手にトペ・コンを打ったりと
 この時点からハードコアな内容にはなっているが
 まだ単に好きというだけで突き詰めておらず披露会と余り変わらない内容です。
 平均レベル。

ATV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/15/98)
 #2。
 流れが生まれており相手に競り合う形で
 ハードコアなスポットを出していく事ができています。
 只若干の粗が残るし、ノーマルな攻防になってからの見劣り、
 アルフォンソの援護を受けたヴァン・ダミネーターというチープ・フィニッシュで
 小さく完成された事は否めません。 
 まあまあ良い試合。

BTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/21/98)
 #3。
 3連戦とあって序盤の切り返しあいなど前準備をしてきた事が伺えますね。
 良い攻防が幾つもありますよ。
 只客席の照明を落としているのが心理的に働いたか場外の挟み方が歪です。
 ハードコア・スポットもテーブル上からトペコンが無くなって椅子を叩きつける、が増えている等
 自身のスタイルを活かす方向性からずれています。
 悪くない試合。

CTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/22/08)
 #4。
 場外戦前にちゃんと場を広げたり、
 場外戦を長引かせずに切ったりと
 試合の空間的推移が良いですね。
 切り返しも抑えが利いているので試合としての形が良い。
 素晴らしい事です。
 RVDvs.リン、唯一無二のカードとなっていくオリジナルはまさしくこの試合です。 
 観客がハードコアを期待していて余り盛り上がってくれないのは残念でしたけどね。
 また終盤の攻防で汚い物が多かったのは惜しまれる。
 平均的な良試合。

DTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/23/98)
 #5。
 3連戦の最後とあって動きの精度は向上し
 一人で担当する部分も安定してきてますね。
 只構築的にはRVDが生意気なキャラで落とすシーンが早すぎで
 それによるずれが後半まで残っていました。
 リンは終盤、同じレベルの技が並んでいる印象で
 まだクレイドル・パイル・ドライバーを持ち技としていないのが大きいですね。
 ヴァン・ターミネーターを振りにフロッグ・スプラッシュで締めたのは絵面としてより良いですね。
 ヴァン・ターミーネーターはフィニッシュとして使うにはまだ動きがぎこちない。
 平均レベル。

ETV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(10/25/98)
 #6。
 2人に自信が漲っているのが分かる。
 この相手とやれば間違いなく観客を満足させる試合になる、という確信がある。
 それが目に見えない流れを生み出しています。
 RVDは中盤が良くなり、リンがやりやすい状況になっているが
 それを考慮してもこの試合自体の構築はそれ程良い物じゃない。
 場外戦は長いし、そのスポット数は多すぎます。
 しかし決して披露会に傾かないし観る物を惹きつける力が弱まることは無い。
 流れが体を動かし万事が上手く動いていく。
 これは試合してる方も楽しいだろうし見ている方も楽しい。
 中々良い試合でした。

FTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/14/98)
 #7。
 惜しい。
 機械的に見れば欠点ではないんだけどなぁ。
 捻った攻防によって一瞬間が空いたり、絵面として無かったりで
 観る者がスムーズに感じ取れません。
 どう映るか、どう受け取られるか、への配慮が欲しかったですね。
 またリンに序中盤を任せたせいで助長されました。
 一方で捻ってない攻防は中々の物で
 後半は着実に巻き返してきました。
 ロープを跨がせてのヴァン・ダミネーターという新Verを開発したために
 クライマックスはより豊かな物になっています。
 平均より少し上。

GTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/15/98)
 #8。
 リンがコンボ技、パイル・ドライバーの導入でより緩急をつけれているし
 RVDはサブミッションを使うようになって中盤がより安定している。
 そしてミスをしても取り戻す攻防を即座に入れられるようになっている。
 しかし全体を通して控えめ、
 RVDvs.リンという土俵で胡坐を掻いていた内容である事は否めない。
 そういう点で他ほど面白くなかった。
 まあまあ良い試合。

HTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/20/98)
 #9。
 前回と同じく安定を求めた物ながらその方向性は実にポジティブ。
 積み重ねる、という意識を持ち、
 経験からこれまでの持ち技を巧みに組み合わせて素材を活かす。
 こうして#6では心理的に依った流れを物理的に生み出し
 着実にクオリティを稼いでいきます。
 それがゆとりを生み、何でもない部分も教科書通りしっかり動けている。
 驚くべき内容ではありませんが
 このカードを組めば確実に良い仕事をしてくれる、
 メインを任せられる、と他人に信じさせる事ができる内容です。
 中々良い試合。

ITV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/29/98)
 #10。
 遂にメイン・イベントを勝ち取った
 記念すべき10試合目はRVDvs.リンのオリジナルと教科書が融合する試合となりました。
 基本技を再評価した事で前回確立した幹をより太くします。
 これにより自由度が広まり、2人の創造性を活かす可能性が広がりました。
 といっても、この試合では可能性を広げただけでまだ十分利用してはいないですけどね。
 実際この試合の肝となっているのは
 一連の場外ムーブ、RVDのハードコア殺法で早めに持って言った終盤です。
 これが実に素晴らしい攻防を繰り広げます。
 ヴァン・ダミネーターの攻防も更に押し広げていて
 どんどん読み合いが高次へとステップ・アップしていくのが感じ取れる。
 メイン・イベントを見事にこなし数え歌の確立です。
 ぎりぎり好勝負。

注目試合の詳細

ITV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/29/98)
  RVDがバックを取る。
  リンがバックを取る。
  グラウンドに倒されるもグラウンド・ヘッド・シザース。
  RVDがジャックナイフ固めに返す。
  カウント2で戻されるも抜け出してヘッド・ロック。
  リンが起き上がる。
  RVDがフロント・ヘッド・ロックに移行。
  リンがハンマー・ロックに返す。
  RVDがハンマー・ロックに返す。
  リンがファイヤーマンズ・キャリーに返して仕切り直し。
  RVDがヘッド・ロック。
  リンはロープに振るとリープ・フロッグからロープに走る。
  リープ・フロッグにいったRVDを潜り抜けると止まって蹴りつける。
  コーナーに振り突進。
  RVDはカウンターで蹴りを入れるとムーンサルトへ。
  避けられるも着地すると向かってきたリンをコーナーに振りモンキー・フリップへ。
  リンが着地する。
  仕切り直し。
  リンが不意をついて蹴りつけフォア・アームズ。
  ヘッド・ロック。
  RVDがロープに振り開脚で伏せる。
  読んでいたリンはレッグ・ドロップ。
  ドロップ・キックにクローズラインで落とす。
  そしてダイビング・ボディ・アタックで追撃する。
  リングに戻すと起こしてロープに振る。
  フライング・バック・エルボー。
  リンは脚を軽く引きずっている。
  RVDを起こすとフォア・アームズ。
  ロープに振ろうとする。
  RVDは振り返すとリープ・フロッグへ。
  リンがカウンターでアトミック・ドロップ。
  ロープに走る。
  RVDがかわすと同時に延髄切りを決めて落とす。
  場外に下りると柵にぶつける。
  柵の外に出すと柵にのりクロス・ボディ。
  スーパー・キック。
  柵にぶつけ干す。
  RVDはエプロンに上がるとそこからレッグ・ドロップ。
  エプロンに寝かせる。
  アルフォンソがリンの顔の上に椅子を差し出す。
  RVDがリングからロープ越しに飛びレッグ・ドロップ。
  リンはコーナーでぐったり座り込んでいる。
  RVDはリングに戻るとリンの頭部にドロップ・キック。
  アルフォンソから椅子を受け取る。
  椅子越しにドロップ・キックをもう1発。
  コーナーに振る。
  椅子を中央に設置してモンキー・フリップを狙う。
  リンは避けるとサンセット・フリップ・パワー・ボム。カウントは2。
  RVDを蹴りつけフォア・アームズ。
  雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウントは2。
  コーナーに振ろうとする。
  RVDが振り返し突進。
  カウンターでショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しフォア・アームズ。
  コーナー上へ。
  リンがRVDの体勢を崩す。
  フォア・アームズを浴びせるとスーパープレックス。
  カバーするもカウントは2。
  ぐったりするRVDを起こすと胸に張り手。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーに座りカウンターで蹴り。
  トルネードDDTを狙う。
  RVDは防ぐとノーザンライト・スープレックスを狙う。
  リンが後ろに逃れてリバースDDT。
  カバーするもカウントは2。
  ショルダー・タックルを入れコーナーに振ろうとする。
  RVDが振り返し突進。
  リンはコーナーを使って裏に回るとロール・アップ。
  RVDはカウントは2で返すとスーパー・キック。
  ローリング・サンダーを決めカバー。カウントは2。
  リンを起こそうとする。
  リンがフォア・アームズを叩き込みヘッド・ロック。
  RVDが持ち上げてロープを跨がせる。
  アルフォンソがリンの顔の前に椅子を差し出す。
  RVDがコーナー上から飛んでヴァン・ダミネーター。
  カバーするもリンの脚がロープにかかる。
  その脚を抱えてカバーするもカウントは2。
  ボディ・スラムを狙う。
  後ろに着地されるも即座に払い蹴りで倒す。
  コーナーに上がるとファイブ・スター・フロッグ・スプラッシュ。
  しかし自分も多大なダメージを受ける。
  カバーしに行く。
  リンがカウント2で返すと同時にクルーシーフィックス。カウント2。
  リンがサンセット・フリップを狙う。
  RVDが潰す。
  リンがカウント2で返すと同時に体勢を入れ替える。
  RVDはカウント2で返すと両脚を取って両肩をつけにいく。
  リンがカウント2で返して丸め込み。
  RVDがカウント2で返してクローズラインへ。
  リンが避けてジャーマン。カウントは2。
  これでも決まらずリンの動きが止まる。
  エプロンに上がってきたアルフォンソに詰め寄る。
  RVDが背後から椅子を投げつける。
  リンは避けRVDにフォア・アームズ。
  椅子をキャッチしたアルフォンソがリンに叩きつけようとする。
  リンは受け止めるとアルフォンソを蹴り飛ばす。
  RVDがヴァン・ダミネーターを狙う。
  リンはスウェーして避けると椅子を投げつけてぶつける。
  もう1回ぶつけようと椅子を構える。
  RVDがヴァン・ダミネーターを狙ってくる。
  避けられるも続けざまに払い蹴りへ。
  読んでいたリンは置いた椅子に激突させるレッグ・ドロップをカウンターで決める。
  カバーするもカウントは2。
  リンがクローズラインへ。
  RVDは避けるとレッグ・ラリアット。
  RVDは起き上がるとリンを殴りつけコーナーに振る。
  クローズラインへ。
  避けたリンにアルフォンソが椅子を投げつける。
  キャッチしたリンにセカンド・ロープから飛んだRVDがヴァン・ダミネーター。
  カバーし1,2,3!
  RVDの防衛!

試合結果

@TV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(4/24/98)
ATV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/15/98)
BTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/21/98)
CTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/22/08)
DTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(5/23/98)
ETV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(10/25/98)
FTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/14/98)
GTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/15/98)
HTV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/20/98)
ITV王座戦:RVD(ch)vs.ジェリー・リン(11/29/98)