全日本プロレス/Noah:Misawa vs. Kawada Series part.2の分析
名勝負 | 三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 6/6/97) |
好勝負 | CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 3/30/97) 三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 5/1/98) 三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 1/22/99) 三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 7/23/99) CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 3/31/00) |
⑫CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(4/14/96)
収録なし?
⑬CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 3/30/97)
川田が高角度バック・ドロップを放てば
三沢もエルボー・スイシーダ、と的確に一進一退鬩ぎ合います。
川田が垂直落下式ブレーン・バスターから
三沢の痛めている肩を攻め
より筋道を太くできていましたね。
川田が相変わらず顔面に蹴りを入れる等
ハードな攻めを見せるも三沢も驚異的なタフさで凌ぎ、
試合時間切れも見えてきます。
試合の中盤までの攻防も活かしながら
最後まで攻防のステージを上げ続けました。
三冠王座戦同一カードに比べると狂気が不足しているものの
数え歌に求められるレベルはしっかり満たしています。
文句なしに好勝負。
(執筆日:5/?/20)
⑭CC優勝決定巴戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 4/19/97)
先の三沢vs.小橋は30分時間切れ。
それにより疲労困憊の三沢を
川田が普通に体力勝負で押し切る格好です。
そのストーリーを語るだけなのに
容赦ないハード・ヒットを詰め込んでいて
6分という試合時間の中でも濃密な時間が流れました。
らしさ十分の二戦目でしたね。
まあまあ良い試合。
(執筆日:5/?/21)
⑮三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 6/6/97)
それぞれKO級の打撃を放ち挨拶代り。
三沢が場外タイガー・ドライバーを放てば
川田も腕へのサブミッションでエルボー封じに動いて、
明確に一つ一つシーンを作れていますね。
切り返して相手がダウンした後の
見せ方、間によってMAXシーンばかりの構成を上手く繋げています。。
観る側の感覚への作用という点では
多用しすぎてもう少し調整してもという印象もあります。
一方で強烈な技ありきだけでもなく、
技をかけようとしてかけられず崩れるなんていう
疲弊感の見せ方も含めて死力を尽くす攻防に仕上げています。
両者の受け表現も冴えていて素晴らしかった。
文句なしに名勝負。
(執筆日:5/?/20)
⑯CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(3/29/98)
ハードな打撃の打ち合いでスタート。
しかしそこに過度に依存することはなく、
川田がエプロンからリング内への垂直落下式ブレーン・バスターを決めると首攻め。
川田がリード・ラインを引きながら
ベーシックな試合構築で最初の15分をこなしていきました。
四天王プロレスの異常性に踏み込むかは
三沢の方にスイッチを押すかどうかの選択権があって
そのスイッチを押さなかった時にプロレスとして確かなものを代替で用意できるものの
凄い試合に踏み込むきっかけが足りないのはありますね。
何だかんだハード・ヒット要素は大きい2人です。
三沢の脚攻めを経ての終盤戦。
時間切れも見えてくる中での技の見せ方は適切でした。
試合展開を無駄なく組み合わせて有効活用しており、
上質な試合という印象を残すことに成功しています。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:5/?/21)
⑰三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 5/1/98)
フェイント、不発で構成した序盤や
川田が反撃から追い込むシーンで
脚攻め、腕攻めと変転する展開など両者の上手さが光りますね。
只逆に言うと上手さが先立って
感情や壮絶さが一歩追いつきませんでしたね。
ちょっと綺麗過ぎました。
マンネリになるのを避けようというのもあるんでしょうけどね。
文句なしに好勝負です。
(執筆日:1/?/09)
⑱三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 1/22/99)
しっかりとハードなスポットを要所に配置しつつ
細かな攻防も入れいつも通り高値安定。
後半の攻防において川田が三沢の膝を攻めるという
アクセントで他の数え歌にない独自性を生み出し、
攻防のふり幅を大きくすることに成功しています。
この見せ場を丁寧にやる一方で
三沢vs.川田の偏執性が薄くなった印象もありましたが、
最後は脳天ドライバーから垂直落下式ブレーン・バスターで
非常に強烈なフィニッシュとなっています。
文句なしに好勝負。
(執筆日:5/?/20)
⑲三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 7/23/99)
直近3戦が川田2勝1引き分けにあるとあって
三沢が王者側ながら能動的に攻撃性をぶつけていきます。
タイガー・ドライバー、エルボー・スイシーダ後、
不発ながら断崖式タイガー・ドライバーを狙うシーンもありましたね。
川田もしっかり応対し、
中盤では三沢の顔に容赦なく入れるハードな打撃。
ただ仕掛けがもう少し欲しいですね。
三沢の投げに対し川田の表現的受けも余り見られず、
少し煮詰まっている感も覚えます。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/20)
⑳CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 3/31/00)
20回目のシングル戦。
手を掴んでチョップ、エルボーを打ちあう
単純な出だしを取っているものの
打撃の強度コントロールが素晴らしいですね。
要所では川田がデンジャラスな攻めで追い込みます。
細かなせめぎ合いと大きな構成がしっかり並走しているのは見事。
顔に打撃が入るようなアクシデントも織り込み済みなのが
四天王プロレスの異常さですね。
ダウン~ふらつきまで打撃の受けを調整・選択しながら
終盤に向けてラッシュで大きな盛り上がり。
15分というこれまでにない長くない試合時間でしたが、しっかり詰め込んできました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/20)
㉑三沢光晴vs.川田利明(Noah 7/18/05)
エルボー、ロー・キックそれぞれの武器を出し惜しみして伏線張ってスタート。
四天王プロレスではなく通常のプロレスの正攻法で下手から入ります。
それでも場外に出るとマットを剥いでタイガー・ドライバーを放ち、
その後もふんだんにリング外スポットの連発で
四天王プロレスらしさも追い求め続けます。
負荷調整はしていて懐古させつつも
出来なくなったことに対するフォローもあり、その点は好感が持てます。
ただ三沢はまだまだしぶとくコンディションを維持して、
逆により良く絞ってきましたが、
川田の方は足腰の衰えが顕著でしたね。
技の精度の悪さに繋がっていて
それが過激な形になって、怪我しなければ、結果的にはスポットとして成り立ちますが、
普通に技として格好がつかないものもチラホラあります。
最後の終わり方がその衰えた川田に対する介錯にも見えましたね。
それを感傷的に肯定できるのはやや妄信な気がします。
しかし歴史を踏まえて見返すと肯定できる部分も意外に多かった。
中々良い試合。
(執筆日:5/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
⑫CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(30分時間切れ)(4/14/96)⑬CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(30分時間切れ)(全日本プロレス 3/30/97)
⑭CC優勝決定巴戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 4/19/97)
⑮三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 6/6/97)
⑯CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(30分時間切れ)(3/29/98)
⑰三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(新チャンピオン!)(全日本プロレス 5/1/98)
⑱三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(新チャンピオン!)(全日本プロレス 1/22/99)
⑲三冠王座戦:三沢光晴(ch)vs.川田利明(全日本プロレス 7/23/99)
⑳CC1回戦:三沢光晴vs.川田利明(全日本プロレス 3/31/00)
?三沢光晴vs.川田利明(Noah 7/18/05)