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全日本プロレス/Noah:Kobashi vs. Akiyama Series part.2の分析


名勝負 GHCヘビー級王座戦:小橋健太(ch)vs.秋山準(Noah 7/10/04)
好勝負 CC1回戦:小橋健太vs.秋山準(全日本プロレス 4/4/99)

小橋健太vs.秋山準(Noah 12/23/00)

JCC1回戦:小橋健太vs.秋山準(全日本プロレス 4/4/99)
 秋山が腕攻めを仕掛けます。
 一方的な展開になりますが、
 なりで行わず力強い説得力ある攻めなので見応えがあります。

 小橋は痛みを押しても腕を使うのと
 腕を気にして足を使うのと上手く使い分けて応えます。

 それを受けて秋山は続いて小橋の爆弾を抱えている膝に狙いをシフト。
 脚攻めで追い込み小橋に立てよ、と檄を飛ばします。

 小橋が耐え忍び這い上がる姿を
 後輩の秋山が引き出して見せる。
 四天王に加えて五強と称される秋山ならではですね。
 素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/21)

K小橋健太vs.秋山準(Noah 8/6/00)
 秋山は序盤の立ち位置が揺らいでいましたが、
 小橋が場外パワー・ボムを決めた中盤からは安定。
 鬩ぎあいの膠着とインパクトあるスポットとのバランスは良かった。
 また秋山の脚攻めは的確で
 試合のリアリティーを増すことに一役買っていました。
 小橋も反撃の初手としてスリーパーを持ってくる選択は正解。
 変化をつけながらの打ち合いで盛り上げました。
 最後のフロント・ネック・ロックでの決着がやや弱い気もするが中々良い試合。
 (執筆日:5/?/13)

L小橋健太vs.秋山準(Noah 12/23/00)
 小橋のチョップを驚異的に見せながら
 上手く序盤を構築すると
 ハーフネルソン・スープレックスやエクスプロイダーが早めに決まったりするのですが
 その後しっかり下げたりと冷静な試合運びで
 物憑きが落ちたかのように四天王プロレスとは違う
 Noahカラーの熱戦を披露しました。
 素晴らしい試合ながら
 四天王プロレスの呪縛に捕らえられているとも見る事が出来、
 また秋山は脇役から抜け出すまではいっていません。
 この内容なら30分以上の試合時間を絞った方がクオリティは上がるのでは。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:1/1/09)

MGHCヘビー級王座戦:小橋健太(ch)vs.秋山準(Noah 7/10/04)
 小橋が断崖式ブレーン・バスターをかけて吐血した事がクローズ・アップされますがそれは重要じゃない。
 1つに時間配分を含めた試合構築が絶妙です。
 場外に出そうとする秋山に対し、小橋が応じず
 まず10分間はリングで静かに相手への意識を迸らせま火薬を蓄積します。
 10分経過後えぐい打撃のスポットからエプロン技で秋山が主導を握り15分辺りまで。
 そこから小橋が執拗なヘッド・ロックという地味に効果を発するシーンを上手く滑り込ませてくる。
 そして20分経過時に上記断崖式ブレーン・バスターで四天王プロレスが爆発。
 25分経過時に秋山が断崖式をやり返して35分まで壮絶な死闘を繰り広げます。
 まったく勢いに頼らず生のリズムで人間の限界にまで挑みました。
 2つに秋山。
 四天王に彼を含めて五強と言われていたんだけれども彼は決して五天王になれなかった。
 それは他にバック・ボーンを含めた四天王の強烈な関係性に依る所が大きい。 
 しかし五天王になれなかった、という劣等感(彼が感じてようと感じていまいと)が
 時間を経て蓄積し小橋への偏愛と結びついた事で
 この試合の瞬間だけ、彼は五天王の一人になれたんですね。
 こうなると四天王プロレスの意味合いが出てくる訳で文句を言えない。
 秋山が追い込み側で、そこから気合で投げの打ち合い、小橋がフルコースという
 クライマックスは偏愛の表現としてもっと個人的で歪であるべきでした。
 只この唯一惜しまれる点もメジャー団体としてはこう締めるしか無かったかな、とも思います。
 これ以上ない歴史的名勝負です。
 (執筆日:7/4/09)

N小橋健太vs.秋山準(Noah 9/4/04)
 なし

 (執筆日:1/?/12)


注目試合の詳細

なし

試合結果

JCC1回戦:小橋健太vs.秋山準(全日本プロレス 4/4/99)
K小橋健太vs.秋山準(Noah 8/6/00)
L小橋健太vs.秋山準(Noah 12/23/00)
MGHCヘビー級王座戦:小橋健太(ch)vs.秋山準(Noah 7/10/04)
N小橋健太vs.秋山準(リングアウト)(Noah 9/4/04)