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全日本プロレス:Kawada vs. Kobashi Series part.2の分析


名勝負 三冠王座戦:川田利明(ch)vs.小橋健太(6/12/98)
好勝負 川田利明vs.小橋健太(10/23/93)

#1コンテンダーズ・マッチ:川田利明vs.小橋健太(5/24/96)

⑯川田利明vs.小橋健太(10/23/93)
 この組み合わせらしい
 負の感情、攻撃性のぶつかり合いになっていますね。

 闘志をむき出しにする中で
 攻防の変化も豊かになっていますが、
 心情に寄って身体的な理が疎かになっている部分も一部感じますね。

 相手の嫌な攻撃をし合っての果てはバック・ドロップ合戦。
 歪にこの試合を印象付けるクライマックスとなっています。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/20)

⑰CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(4/6/94)
 収録なし?

⑱三冠王座戦:川田利明(ch)vs.小橋健太(1/19/95)
 1/15/95・・・
 阪神大震災が起こった日です。
 この4日前に起こった一大事が少なからず内容に影響していますね。
 60分と一流にも難しい長時間でありながら
 特別な工夫をこらしたり、過激なものにはせず
 只ナチュラルなものを目指しています。
 その結果として言うなれば頑張れって直接的に応援するのではなく
 見る者が自分で頑張ろうと思うような浸透力を持ちました。
 25分当たりで消耗戦の色を出したのは早過ぎるのではと思いきや
 50分までしっかり試合を作りましたね。
 そして残り10分が素晴らしかった。
 50-55分は小橋の追い込みに王座交代を予感させ、
 55-60分は小橋よ負けるな、と思わせるという
 2つのスペクタクルを一気に見せてきました。
 只小橋には後一歩上の領域に行って欲しかった。
 得意のサブミッション(小橋ではスリーパー)の使い方で
 川田に比べ消耗戦の理解度で劣るのが見えてましたからね。
 まあ95年という事を考えればそこまで求めるのは酷か。
 文句なしに名勝負です。
 (執筆日:1/?/09)

⑲CC公式戦:川田利明vs.小橋健太(4/13/95)
 収録なし?

⑳川田利明vs.小橋健太(12/2/95)
 収録なし?

⑱CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(4/7/96)
 収録なし?

⑲#1コンテンダーズ・マッチ:川田利明vs.小橋健太(5/24/96)
 川田が出会い頭のビッグブーツ。
 いきなり小橋をダウンさせると圧倒的な暴力。

 これに対し小橋も耐えきった上で力強く反撃。
 川田にメンチを切ってから打撃を打ち返しており、
 前半の攻防で2人の関係性が過去から現在へ
 時の流れと共に移行させた印象的なものでした。

 小橋の厳しい攻めと川田と同等レベル。
 いや、むしろ川田を上回ったと言って良いレベルで
 初勝利も観客に信じさせる勢いがありましたね。

 最後まで集中力の増した攻防でお見事でした。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:5/?/21)

⑳三冠王座戦:小橋健太(ch)vs.川田利明(10/18/96)
 抑え目に焦らす構築は良好。
 それと同時に小橋が川田のポジションまで上がってきていることを示せています。

 ちょっとした工夫もあれば、
 単純明快なハード・ヒットもあります。

 場外柵にぶつけられた川田が反撃で小橋の頭部を蹴り飛ばします。
 何度も何度も蹴り飛ばします。
 アクション自体はオーソドックスに抑えつつも
 その蹴りを当てる場所、威力が尋常ではないですね。

 20分経過を前に小橋が反撃。
 得意技の素振りで盛り上げつつも、やり過ぎないバランス感が良いですね。
 今一度川田の反撃を受けた後でドラスクで脚攻め開始。

 ここからはまったり目の試合運び。
 一方で帰結が直情的なジャーマンだったりするので
 全体感からすると構成が崩れているように見えます。

 35分でラリアット相打ちも行ってリセット。
 これもタイミングとしては早いですよね。

 一つ一つの見せ場に切り替えて、もう決まりそうな雰囲気にしていますが、
 そうはせずなので、どうしても間延びしてしまいます。

 お互い部位を痛める形でそれぞれそこへの攻めを織り込みますが、残り時間は遠い。

 四天王プロレスのネバー・エンディング要素が一度道に入り込むと
 引き返せず修正できない悪い側面として出てしまいましたね。
 ポイントでは気合でダメージ感を吹っ飛ばして緩急をつけても良かったのですが、
 そこは律儀にダメージ感から脱却もしなかった。

 昨年の伝説の一戦には大きく見劣りしてしまうフルタイム戦でしたね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/?/21)

㉑CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(4/12/97)

㉒CC優勝決定巴戦:川田利明vs.小橋健太(4/19/97)
 巴戦の3戦目。
 川田は引き分け以上で優勝、小橋は勝利すれば優勝、というシチュエーションです。

 小橋は前の試合が6分とはいえがインターバル挟んで回復したという体か
 ダメージ設定は特になく試合進行。

 それぞれ腕と脚を攻める形ですが、
 小橋はそうはいいつつ攻防精度が少し落ちています。
 それならもっとシチュエーションにのせても良かった印象です。 
 
 部位攻めのシーンも長め。
 通常の感覚からすると理屈の積み重ねで十分良いものの
 四天王プロレスとしてはこの領域にここまで留まる必要があるか疑問。

 場外活かして部位攻めの重みを増したのも良いのですが、
 理屈の一本筋が強いせいで
 その理屈を越える四天王プロレスの独自性はやや影を潜めていた印象です。

 川田のインテンシティは素晴らしいものがあったものの
 巴戦1戦目に比べると見劣りする結果になってしまいました。

 好勝負に少し届かず
 (執筆日:5/?/21)

㉓CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(3/27/98)
 収録なし?

㉔三冠王座戦:川田利明(ch)vs.小橋健太(6/12/98)
 前半15分以上一切投げや場外ダイブを決めない事で
 前戦の60分時間切れを彷彿とさせながら
 気持ちを込めたハード・ヒッティングな打撃でとにかく溜めに溜めてきました。
 そして後半は四天王プロレスならではの凄まじい打ち合いで大爆発させます。
 バーニング・ハンマーも開発しスタイルの最終進化系に達した小橋と
 位置に波はありながらもトップ時には
 決して期待を裏切らない川田が
 シンプルにベストを尽くした一戦で文句なしに名勝負です。
 (執筆日:1/?/09)

㉕川田利明vs.小橋健太(1/17/00)
 三冠王座が関係なく、また川田はこれが復帰戦という事で
 四天王プロレスの共通パートをそつなくこなしたという感じ。
 序盤にバック・ドロップが出る等気合が入っている一方で
 終盤のアーム・バーの切り返しなど一部外している印象も受けます。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:11/?/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

川田利明vs.小橋健太(10/23/93)
⑰CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(4/6/94)
⑱三冠王座戦:川田利明(ch)vs.小橋健太(60分時間切れ)(1/19/95)
⑲CC公式戦:川田利明vs.小橋健太(30分時間切れ)(4/13/95)
⑳川田利明vs.小橋健太(30分時間切れ)(12/2/95)
㉑CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(4/7/96)
⑲#1コンテンダーズ・マッチ:川田利明vs.小橋健太(5/24/96)
⑳三冠王座戦:小橋健太(ch)vs.川田利明(60分時間切れ)(10/18/96)
㉑CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(30分時間切れ)(4/12/97)
㉒CC優勝決定巴戦:川田利明(優勝!)vs.小橋健太(4/19/97)
㉓CC1回戦:川田利明vs.小橋健太(3/27/98)
㉔三冠王座戦:川田利明(ch)vs.小橋健太(新チャンピオン!)(6/12/98)
㉕川田利明vs.小橋健太(1/17/00)