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WWE:Hero vs. Punk 1 Hour Seriesの分析


名勝負 IWA王座戦、TLマッチ:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(2/9/02)

IWA王座戦、90分3本勝負:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(IWA-MS 2/7/03)

IWA王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(IWA-MS 59:04 11/26/04)
好勝負 60分アイアン・マン・マッチ:クリス・ヒーローvs.CMパンク(WXW When Hero met Punk in Germany 2/28/04)

@IWA王座戦、TLマッチ:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(2/9/02)
 まずは腕の取り合い。
 新人なので見応えがあるとは言えないが
 新人だからこその丁寧さで、タイミングを意識しきっちり締めている。
 ヒーローが気迫を見せればパンクが場外に出て間を置いて、と軽いベビーフェイス/ヒールの味付けを加えて
 100人程の観客との一体感を築いていく。
 その場跳びで上空のベルトを取ろうとするナンセンスな場面が一瞬あったが、
 それはともかく早いペースで入れ替えあうチェイン・レスリングと続け、
 その中で単なるベビーフェイス/ヒールの敵対関係以上の
 ライバルなのだという事を側転に対する跳ね起き、平手の打ち合いで示します。
 TLマッチという形式そっちのけで一から構図を行った成果は大きく、
 この頃には観客の反応とレスラーの行動が一致して流れを生み出すようになっています。
 ヒーローのトップ・ロープ越えの見事なダイブが炸裂。
 普通なら1度場外に出てしまえばそこからラダーを取りに行くものですが、
 この2人はリングに戻って戦いを続けます。
 これはたいした事ないように見えるかもしれませんが、
 ラストでリングから離れたバルコニーで攻防する事を考えると
 ここでライバル関係を強固にしておくのは大きい。
 新人であるために理に合わない事が出ても多少の事はフォローされますからね。
 壁に置かれたラダーを手にした所でヒーローについた女子マネが邪魔をしますが、
 ここは取ってつけたような形で洗練されていません。
 初手のラダー・ムーブはラダーに上った相手へのパワー・ボム。
 いきなりラダーに上った相手に技をかけるなんて普通しませんが、
 この試合ではラダーを入れる前にじっくり高めていただけに違和感を感じません。
 自然な流れで激戦へと転じ、ラダーへのブルー・サンダー・ボムといった過激な技
 ラダーを駆け上がりコーナーから振り向きダイビング・クロス・ボディといった独創的な技を見せます。
 更にコーナー上に座ったヒーローにリバース・ハリケーン・ラナをかけ後ろの場外テーブルに落とすなんていう
 過激且つ独創的なオンリー・ワンのスポットまで飛び出てくる。
 両者キャリア初のラダーでよくぞここまでしますね。
 ヒーローはこれで額だけでなく指も切ってしまいます。
 普通なら相手の状態を気遣い、それが表情や仕草に出てしまうものだが
 パンクはこの状況でマウント・パンチに打って出て、更にリングで追加のテーブル葬をしようとします。
 アクシデントを利用して極悪ヒールに進化するとは天晴れ。
 そしてパンクならやってのけるとブッカーのイアンは信じていたのか 
 それを防ごうとした女子マネが場外テーブルにエプロンからツームストンを食らうスポットを描くという後押し。
 これを食らう女子マネも良く体を張りましたね。
 その後ヒーローがパンクに雪崩式ライガー・ボムをテーブルに決めた所で一区切り。
 この後どう続けるか難しい所ですが、名物のバルコニーに呼び込んでの攻防。
 観客のテンションで成り立っている事は否めません。
 リングに戻ってからもダメージ表現がなくなって技能無視。
 それまでの気持ちだけで無理やり繋ぎとめた内容ですね。
 レフェリーがパンクに手を出すのは唐突ですし、
 ヒーローのラダーへのヒーローズ・ウェルカムも絶対自分の方が痛いだろう、と突っ込みを入れたくなる当たり方です。
 一方で注目シーンもある。
 ベルトが吊り下げられている骨組みに掴まってベルトを目指すシーンはアルティメットXの原型ではないかと思われるし、
 ベルトを取られるもラダーを倒して横取りするのも定番となるフィニッシュですね。
 一部粗い部分もあるが、それをねじ伏せるほどの意気と構築能力を見せた内容。
 ラダーを上る行為を最後含めてわずかに2回しかしてないのも驚き。
 横取りフィニッシュにも関わらず試合後にヒーローが自らハグしたのも納得いく。
 ぎりぎり名勝負。

AIWA 王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(12/21/02)
 序盤の様式立てはぶれていて経験値の絶対的少なさが影響している。
 静の魅せ方はセンスだけではどうしようもない所がありますからね。
 両膝をついてのエルボーの打ち合いもちょっとついていけず物足りない序盤です。
 観客の反応も鈍いが、この2人は自分たちの考える道を信じて
 粘っこいグラウンドを我慢強く続けていきます。
 ブリッジして耐えたり、上に被さってきた相手にボディ・シザースなど
 古典的なレスリング・スポットに構築のヒントを求めていますね。
 組み付いた状態での殴りあい、DDTを決めた所で25分経過。
 拳の比率を増やし、相手をねじ伏せる意図を加えていますが、まだこらえる。
 30分経った所に一気に連続攻撃を打ち込み、
 フェイス・ウォッシュも決め手本格的に試合を動かしていきます。
 ハード・ヒットなやり取りを始めますが40分経っても試合の均衡は崩れない。
 一度技が決まればその後は技を続けられるという
 普段当たり前に捉えている事実を考え直し、
 均衡が崩れるまでひたすらに忍耐で攻防を行っています。
 残り10分になってもグラウンドで膠着しており、
 残り5分になってものんきにチョップを打ち込んでいる。
 しかし最後の5分でヒーローが気迫溢れるビッグ・ブーツを連発し、
 これまで決まらなかったSTFを残り1分で炸裂させました。
 今の自分達では現代プロレスでフルタイム戦は出来ないと考え、
 70年代のプロレスを解決策を求めフルタイム戦をやってのけました。
 フルタイム戦終了時のリターンのために
 退屈なシーンに耐えてくれ、と要求しているので手放しには褒められないが
 それを承知でこんな試合を新人がやってのけるとは頭が下がるばかり。
 好勝負に少し届かず。

BIWA王座戦、90分3本勝負:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(IWA-MS 2/7/03)
 前回と同じくじっくりとしたグラウンドで始まるが、
 細かいやり取りで陰影を加えようとする鮮明な意図があります。
 グラウンドで決まっている際どのような形になっているかも意識している。
 またパンクは視線の置き方も意識していて色気が出てきましたね。
 TLマッチから一年足らずで静の魅せ方をしてくるとは恐れ入る。
 一方でハンマー・ロックを食らった状態で
 コーナーを蹴り上げ裏に回ったりと動の見せ場もしれっと織り交ぜている。
 15分経過した所でパンクは腕に狙いをつけ、
 ヒーローはクラバットで首へのダメージ蓄積を図っている事が明確になる。
 攻めの目的意識も前回なかったものですね。
 戦いの中で後で活きてくる伏線も張り巡らしている。
 サブミッションで絡まったまま逆さまになって握手した所で20分経過。
 試合時間の配分も上手いですね。
 中盤は優れたレスリングの切り返しを見せ、
 さっきのものに+1して攻防を発展させていきます。
 グラウンドで優位に立つためにこの技をやる必要がある、といった
 按配にその攻防には思考がある。
 退屈しないよう大技も打撃も抑えながらも
 要所では攻防に活用し約45分ぐらいした所で一度仕切ります。
 前の試合でも45分経過時に均衡は崩れていませんでしたが、
 その事実のために犠牲を払った前回と異なり、
 今回は充実させて面白くさせてまだ決まらない、って状態ですからね。
 同じニュートラル状態でもその意味合いは大きく違う。
 ヒーローのトペから一気に決着へと動き出し、パンクが先取します。
 この時点で53分。
 1本勝負としても名勝負と言えるでしょう。

 2本目。
 消耗はしていますが決してグダグダにはせず
 ヒーローの力強さを前面に押し出しています。
 パンクがヒーローズ・ウェルカムを返したり、
 ロープ・ブレイクで際どい所を逃れたりしている内に遂に60分経過です。
 今度はパンクが決めるもヒーローが雪崩式ペプシ・プランジを決めて追いつきます。
 リベンジという色合いがあるように、数え歌の中で2戦目は何をするか、という考えに基づいて2本目を行っている。

 となると3本目は3戦目、そう掟破りも含めた必殺技の鬩ぎ合いですね。
 疲れて技を決めれないというリアルな状況も混ざりながら最後の最後まで戦い抜いていく。
 気合で起き上がったり、ふらつきながらも起き上がって打ち返したりしながら豊かな攻防を重ねました。
 最後は雪崩式ライガー・ボムのダブル・フォールから
 サドンデスに突入した直後にヒーローがハングマンズ・クラッチを決め勝負あり。
 1本目で集大成的進化を見せ、2本目以降は数え歌的に作り上げるという盲点をついた正当な構築を見せました。
 構築が出来ているか云々の前に観ている人の集中力が
 どんな試合であれ60分が一つの限界だろうという所があり、
 それを考えるとクオリティ的には1本目のみで60分フルタイムやった方が高いクオリティをつけたかもしれません。
 それはともかく前の試合結果を受けてお互いを尊敬するようになったというストーリーの下、
 歴史に残る92分15秒の試合を中身の伴ってやってのけた事に只々賞賛の拍手を送りましょう。
 ぎりぎり名勝負。

C60分アイアン・マン・マッチ:クリス・ヒーローvs.CMパンク(WXW When Hero met Punk in Germany 2/28/04)
 場外で間を置いたり、ロープに走った相手にアーム・ドラッグを決めたり、
 これまでと比べるとアクションに打って出るのが早すぎます。
 こういう動きはじっくりグラウンドしてからやるから意味があるってものです。
 ご存知WXWの観客はやっている行動に関わらず歓声を送るので
 流れを作るのに役立たないからって理由もあるでしょうけどね。
 実際その後でグラウンドを行いますが、
 そこには何でもいいから常に動く事が求められているんだろうな、と2人が認識しているのが分かります。
 そんな訳で序盤はこれまでと比べて空っぽ。
 17分時にチョップの打ち合いを挟んで引き続きレスリング。
 1年たってグラウンドの幅は広がっているので
 コンセプトが不十分な割には一定のクオリティを満たしていますね。
 IWA以外でも通用するカリスマ性も滲ませています。
 25分を過ぎた所でパンクがバック・スライド狙いを装いロー・ブロー。
 ブーツを抜き取りそれで殴りつけたりします。
 この時の人を小馬鹿にしたようなパンクの表情が素晴らしいですね。
 一気に試合にドラマが生まれました。
 ここで30分経過。
 ヒーローはベビーフェイス/ヒールの定番に則りやられモードに入りますが、
 ぐったりしてメリハリのある緩急をつけているし、
 反撃は腕狙いで拘っていて見事でした。
 こういう繊細なタッチもパンクがヒールとしてしっかり試合を運んだからこその物です。
 40分間近でパンクがシャイニング・ウィザードを決め1本。
 その後もクラブ・ストンプを決め追い込み続けます。
 前回完成させた執拗なスリーパー戦略からペプシ・プランジで2本連続で取るかと思いきや
 ヒーローが防いでクラバート・カッターから怒涛の反撃。
 今回ドイツという事でかセイント・スペシャルのラ・マヒストラルをフィニッシャーにもってきたのもにくいですね。
 ここで51分。
 最後の3本目は相対し向かい合ってスタート。
 その姿はまさにレスラーを超えたスターです。
 残り9分なので大技攻勢に出ますが
 ヒーローは技を決める際に腕を巻き込んだりして中盤の腕攻めを回収しています。
 芸が細かいですね。
 ヒーローズ・ウェルカム連発の2発目をパンクがヒーローズ・ウェルカムに返したのも見所。
 それはベノワ対カートのジャーマンの攻防と同じ機能を果たしています。
 優れたカウンター合戦の中ヒーローがハングマンズ・クラッチを決め60分ぎりぎりでパンクをタップさせます。
 まだ時間はある、と直後にパンクがシャイニング・ウィザードを決めるも
 ハングマンズ・クラッチの影響で足が痛みカバーが遅れて返されタイム・アップ、決着となりました。
 前半はWXWが舞台という影響を受けこれまでを下回るも
 後半はベビーフェイス/ヒールのダイナミズムを大成功させました。
 数え歌を重ねる中で更に向上させた攻防でクライマックスもばっちし。
 ぎりぎり好勝負です。

Dクリス・ヒーローvs.CMパンク(One More Time 6/11/04)
 ここまで手数を重ねるとレスリングをしている際に
 その後どう動くか共通の認識というのが生まれてきます。
 だから何も考えなくても一定レベルの以上の事は出来ます。
 それを叩き台に少しずつ変化を加える形で見せ場は生み出しています。
 ヒーローが10分ぐらいした所で腕狙いを明確にしてきます。
 パンクは場外で間を置いた後工夫を凝らしたタイミングで
 技を打ち、場面を転換していきます。
 予想の方向に沿いつつ上の物を見せて満足させるのではなく、
 予想を外しつつ考え付かなかった面白いものを見せて満足させる、
 60分マッチにありがちなまったりした雰囲気をぶち破るのはこれまでになかった試みですね。
 その後ペースは落ちますが、それはパンクが腕攻めの痛みをしっかり表現し攻めにまで支障が出るとしたから。
 試合の展開自体は遅くなりましたが、
 この体力が今後の攻防の成否を分けるだろう、という見せ方がある点で違います。
 パンクがヒーローを場外に落とした所からペースを掴み30分経過。
 今回ある程度意識しているのはクラシカルなAになるでしょうね。
 その際に行いネタの域を超えなかった猪木アリ状態も
 今回は自然な流れから入ることに成功している。
 攻防の狙いが明確で、持ち技の幅も広がったので
 豊富な攻防でロング・マッチという事を気にせず盛り上げました。
 ハングマンズ・クラッチに対抗すべくパンクがスリーパーに加えてキャメル・クラッチを持ち出してきたのも良いアイディアでした。
 こうかくと比較的良好な内容に見えますね。
 実際そうではあるのですが、ここまでの中で挑戦すべき方向性を色々追求したために
 今回はコンセプトを見つけられず実力をそのまま出すに至ったのが実情。
 特別な試合にする事は出来ませんでした。
 中々良い試合。

EIWA王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(IWA-MS 59:04 11/26/04)
 まずはテンポの良いレスリング。
 丸め込みを早くから織り交ぜており、
 またサブミッションをかけようとする際に抵抗する攻防があり、
 更に密着時に苛烈な打撃を叩き込むので緊張感がある。
 レスリング・オンリーながらここまでバランスよく要素を織り交ぜていると
 ロング・マッチになるとは思えない密度があります。
 いつも通りヒーローが腕狙いに入ります。
 パンクは口でロープを銜えてロープ・ブレイクにしたりと
 観客に働きかけている、という体裁を取らずに観客の反応を呼び起こし、
 観客に意識させずにコントロールしていきます。
 真剣な雰囲気が増してくる中でヒーローも武器であるクラバットを織り交ぜていく。
 うつ伏せのパンクの腕にドラゴン・スクリューを見せたのは驚いたし(世界初?)、
 クロス・フェイスも面白いアイディアです。
 30分間近でパンクがロー・キックを放ち始めます。
 どうした、やってみろよ、と私的な気持ちのやり取りが前に出てきます。
 一方で緩急も抜群で構築も出来ている。
 ヒーローはハングマンズ・クラッチを決めるために体力を削る戦略を明確にするのに対し、
 パンクは最終的な狙いを押し隠す、という対比的な戦略を取っている。
 40分経過した所でそれまで牽制程度だった打撃を解禁し激しく打ち合います。
 打撃の打ち合いといえば定番のテンプレートだけど
 この打撃の打ち合いは完全に内なる気持ちから出ている。
 ヒーローはこれまでにない程最初から最後まで腕狙いを貫いており、
 サブミッションをかける事すら自身の負担になる終盤で繰り出された
 アーム・バーは単なるサブミッション以上の意味合いを持っていて、
 中盤で見せた私的な気持ちを活かす攻防にもつながってくる。
 パンクもハードにやり返しバック・ブリーカーやパイル・ドライバーを叩き込みます。
 しかしその一発一発に勝利への目的意識はなく
 イニシエーションとして刻み込むように打っています。
 更に面白いのは残り時間5分を切ると意図的に無気力を演じているという事です。
 打撃を無表情で耐えるようになり、観客の金をせしめるなんていう無関係な行動も取ります。
 最後もラ・マヒストラルを何の感慨もなく潰してカウント3を取り、
 そのまま何のマイクもアピールもせず、すたすたと退場していきました。
 出来る事をやりつくした時、勝ち負けは問題なくなるけれども
 それを死闘を尽くした攻防ではなく、本当に試合を放棄するような形で表現するなんて常人の発想じゃないですね。
 @ハードコアAクラシカル・レスリング
 B現代に生きる者としてのレスリングの追求、及び3本勝負を数え歌と認知しての90分超え
 Cベビーフェイス/ヒールのダイナミズムD新しいコンセプトを見つけられず安定志向、と来て
 このEではIWA-MSが崩壊の危機にある中で組まれた最後の数え歌である、というリアルな思いがコンセプトとなった異形の試合。
 ぎりぎり名勝負です。

 (執筆日:8/27/11)

注目試合の詳細

@IWA王座戦、TLマッチ:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(2/9/02)
  腕取り等の基本的な攻防から始まる。
  パンクが間を開ける。
  どちらも一歩も後に引かない一進一退の攻防が続く。
  仕切り直しから張り手を打ち合う。
  ヒーローが打ち勝ち道連れクローズライン。
  ヒーローはマネージャーのナディアにロー・ブローをさせる。
  パンクはハリケーン・ラナを決め流れを変える。
  ヒーローを甚振っていく。
  ヒーローはパンクを殴り落とすとトペ・スイシーダ。
  ヒーローがチョップを連発する。
  パンクもお返しでチョップにフォア・アームズを叩き込んでいく。
  パンクはネック・ブリーカーを決めるとラダーを取りにいく。
  途中で止めナディアを追い回す。
  追い詰められたナディアがパンクに襲い掛かりスリーパー。
  ヒーローが助けに駆けつけパンクを壁にぶつけていく。
  衝撃で壁が割れる。
  パンクは椅子でヒーローの喉を潰すとラダーをリングに入れようとする。
  ナディアが注意を逸らした所にヒーローがラダー越しのベースボール・スライド。
  パンクはラダーを登っているヒーローを捕まえパワー・ボムを決める。
  20分経過。
  ヒーローは振り返してコーナーのパンクをラダーにぶつける。  
  更にコーナーのラダーへのブレーン・バスター、ヒップ・トスを決めるとテーブルを場外に設置。
  パンクがコーナーのラダーを駆け上がり振り向きざまにクロス・ボディ。
  ヒーローはラダーへのブルー・サンダー・ドライバーを決める!
  Holy Shit!Holy Shit!
  パンクはコーナー上のヒーローを捕らえると雪崩式リバース・ハリケーン・ラナでヒーローを場外テーブルに落とす!
  ヒーローの頭にラダーをはめて鉄柱にぶつける。
  ヒーローは指や額から流血している。
  ヒーローをテーブルに乗せるとスプリングボード式の技を狙う。
  ナディアが邪魔する。
  パンクはナディアをエプロンから場外テーブルへのツームストンで葬る!
  パンクはヒーローにテーブルへのペプシ・プランジを狙う!
  ヒーローは必死の抵抗からテーブルへの雪崩式ライガー・ボム!
  パンクは場外のヒーローにダイビング・クロス・ボディを狙う。
  ヒーローは受け止めるとスインギング・ロック・ボトムで地面に叩きつける。
  パンクに椅子を叩きつけ場外のテーブルにのせると3メートル程上のバルコニーに登っていく。
  パンクも起き上がり追いかける。
  ヒーローは蹴り落とされ地面に落下する。  
  パンクは先程のテーブルの上にもう1脚テーブルを立てる。
  ヒーローはバルコニーに上がりパンクを呼び寄せる。
  ヒーローが殴り勝ち2段テーブルへのボディ・スラムを狙う。
  パンクがパワー・ボムの体勢に返す。
  ヒーローは逃れると2段テーブル目掛けロシアン・レッグ・スイープ!
  Holy Shit!Holy Shit!
  40分経過。
  ヒーローはリングに戻るとコーナー上から飛んでベルトがかけられている骨柱に捕まる。
  パンクも別コーナーからぶらさがる。
  蹴り合い両者落下してしまう。
  ヒーローはヒーローズ・ウェルカム・チャンピオンシップ・エディションをラダーの上に決める。
  ヒーローはラダーへの雪崩式ライガー・ボムを狙う!
  パンクが体勢を入れ替えラダーへのペプシ・プランジ!
  更に痛めつけようとするパンクをレフェリーが止めようとする。
  平手打ちされたレフェリーがパンクに殴りかかるもツームストンを食らってダウン。
  その間に回復したヒーローがラダーへのヒーローズ・ウェルカムを決める!
  そしてラダーを登りベルトを手にする!
  しかしパンクがラダーを倒しヒーローをテーブルの上に落とす! 
  パンクはヒーローの手からこぼれ落ちたベルトを手にするとレフェリーを起こす!
  レフェリーはパンクの勝利と認定し試合終了!
  大IWAコールが巻き起こる!
  関係者もリングに上がってきて2人の体を気遣う。
  そして体を張って素晴らしい試合をした2人を担ぎ上げる。
  パンクとヒーローは抱き合いお互いの健闘を称える!
  パンクはイアンと握手。
  パンクはファンやレスラーの皆に感謝する。
  IWAコールが巻き起こる。 
  今一度ヒーローと握手し抱き合う。
  イアンはまたここに戻ってくるよと涙ながらに告げる。
  イアンはパンクに労いの言葉をかける。
  Punk!Punk!Hero!Hero!
  パンクが名残惜しそうに名乗りをあげる。
  CM Punk!CM Punk! 


AIWA 王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(12/21/02)
  レスリングで押され気味のパンクはロープ・ブレイクで離れる。
  グラウンドならばと脚を取りに行く。
  ヒーローがロープ・ブレイクに逃げる。
  パンクはコーナーに押し込みチョップ。
  ヒーローもお返しをする。
  パンクは場外で間を置く。
  パンクはグラウンドに引きずり込もうとするが思い通りには行かない。
  2人はお互いにベア・ハグの状態から両膝を付きフォア・アームズを打ち合う。
  ヒーローはヘッド・バッドで打ち勝つとフォア・アームズを放ってから離れる。
  ヒーローが得意のレスリングという土壌で押さえ込もうとする。
  10分経過。
  しかし中々どうしてパンクも対等に渡り合う
  じっくりとした鬩ぎ合い。
  丸め込みも見せて牽制。
  15分経過。
  ロープ・ワークに移行する。
  パンクがヒップ・トスにアーム・ドラッグ、ドロップ・キックと決める。
  ヒーローは流れが傾く前に場外に逃れて間を置く。
  パンクの脚狙いが均衡状態を打ち破ろうとしている。
  サブミッションを決められている間にも
  張り手やヘッド・バッドを打ち合って相手の精神状態を乱そうと試みる。
  パンクの脚攻めを嫌がるヒーローはレスリングでの切り返しではなく
  決められたままサブミッションを決めたり打撃で逃れようとするようになる。
  マウントを取れば拳を浴びせたりとラフな面も出てくる。
  ヒーローが力技で無理矢理DDTを決める。
  両者ダウン。
  25分経過。
  ヒーローがクラバート。
  パンクは回転させて逃れる。
  ヒーローが不意をついて腕に狙いをつける。
  パンクは完全に極められかけるも寸前でロープ・ブレイクに逃げ、まず距離を取る。
  ヒーローがクラバートでパンクを締め上げる。
  パンクは背中を蹴りまくる。
  ヒーローはたまらず離すも張り手を打ちまくって再びクラバート。
  パンクはコーナーに押し込むとフォア・アームズにチョップを連打。
  そしてフェイス・ウォッシュ。
  ヒーローは場外に転がり落ちる。
  パンクはヒーローをリングに上がらせようとしない。
  しかしそうなると防ぐ方法は限られてくる。
  ヒーローはそれを利用して攻守逆転。
  師匠スマサーズのムーブから脚を極める。
  パンクが脚へのサブミッションに切り返す。
  ヒーローは逃れるとわざと立ち上がらないという手に出る。
  パンクはどこから攻めたものかと悩んでいる。
  35分経過。
  パンクは不意をついてドロップ・キックという奇襲に出て脚を取る。
  ヒーローは油断したパンクの頭を張り飛ばして逃れる。
  パンクは軽く脳震盪を起こしたか場外に逃れて間を置く。
  ヒーローは再び座り込む。
  パンクが脚を取りに来たらば顔面を蹴りつけクラバートに捕らえる。
  パンクはロープ・ブレイクで逃れようとコーナーへ。
  ヒーローはこの機会を逃すわけもなく打撃を連打。
  ダウンしたパンクを引き離そうとする。
  パンクは一回転して着地するとダイビング・クロス・ボディ。
  カバーに行くがカウント2。
  40分経過。
  ウェルカム・トゥー・シカゴを狙う。
  ヒーローはコーナーに押し込むと
  パンクが離すなりクラバートを決めクラバート・スープレックスへ。
  パンクは後ろに着地する。
  ヒーローがパワー・ボムを狙うも持ち上がらない。
  パンクの頭部をけりまくる。
  パンクもフォア・アームズを浴びせて行きロープに走る。
  ヒーローはビッグ・ブーツで迎撃するとハングマンズ・クラッチへ。
  しかしパンクが決まる前にロープを掴む。
  ヒーローはチン・ロックを決めながら前腕を叩きつけたりする。
  レフェリー・チェックが入るも3回目でパンクが腕を上げる。
  ヒーローは反撃される前に解くとダブル・ストンプ。
  しかしパンクの脚攻めのダメージが蓄積したか倒れてしまう。
  しかしすぐに起き上がりダブル・アーム・ジャーマンへ。
  パンクは着地するとクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローを無理矢理起こしてウェルカム・トゥー・シカゴを狙うも持ち上がらない。
  45分経過。
  ニー・アタックを決めてからウェルカム・トゥー・シカゴを決める。
  カバーするもカウント2。
  ならばとシャイニング・ウィザードを決めカバーするも
  ヒーローがロープに近すぎる。
  フェイス・ウォッシュを狙う。
  ヒーローは起き上がるとクローズラインで迎撃。
  カバーするもカウント2。
  クラバートを決めクラバート・スープレックスを狙う。
  パンクは体重をかけて投げれないようにする。
  ヒーローは諦めボディ・シザース。
  隙を突いて丸め込もうとする。
  パンクはその動きを利用しマウントを取り張り手を叩きつける。
  ヒーローはパンクをおぶさったまま起き上がるとコーナーに叩きつける。
  パンクがすかさずクローズラインへ。
  ヒーローは避けるとクラバート・スープレックス。
  両者ダウン。
  ヒーローズ・ウェルカムを決めカバーするもカウントは2。
  ハングマンズ・クラッチを狙う。
  パンクがその動きを利用しフロント・ヘッド・ロックへと返し膝に落とす。
  50分経過。
  パンクがコーナー上へ。
  ヒーローはパンクの体勢を崩すと殴りつけクラバートに捕らえようとする。
  パンクも抵抗し殴りつける。
  ヒーローが倍返しから雪崩式パワー・ボムを狙う。
  パンクもこれが正念場と殴りつけてペプシ・プランジの体勢に持っていく。
  抵抗を退けペプシ・プランジ炸裂。
  何とかカバーするもカウントは2。
  ヒーローがドラゴン・スープレックスを狙う。
  パンクは逃れるとクロス・フェイス・チキン・ウィング。
  レフェリー・チェックが入る。
  ヒーローは3回目で腕を上げロープを掴む。
  パンクは心根を折るべくチョップに立ち返る。
  55分経過。
  ヒーローは耐えるとフォア・アームズを浴びせドラゴン・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  パンクは気合で起き上がるとヒーローの顔面にドロップ・キックを入れる。
  両者ダウン。
  残り4分。
  両膝をつき打撃を打ち合う。
  ヒーローは殴り飛ばすとパワー・ボムの体勢に持っていくも持ち上がらない。
  残り3分。
  頭部に蹴りを浴びせクローズラインもカウント2。
  ビッグ・ブーツを連続で浴びせハングマンズ・クラッチを狙う。
  残り2分。
  しかし決める前にロープに逃げられると見て途中で止める。
  パワー・ボムを遂に決めるもカウント3ならず。
  ハングマンズ・クラッチが決まる。
  残り1分。
  レフェリー・チェックが入る。
  残り30秒。
  パンクは何とか腕を上げる。
  残り15秒。
  ヒーローが最後の力を振り絞って締め上げる。
  しかしそのまま60分時間切れ引き分けとなる。
  両者すぐには立ち上がれない。
  ヒーローはパンクを認め称えるとハグ。
  両者思う所を語り幕を閉じる。


BIWA王座戦、90分3本勝負:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー
  パンクは脚に狙いをつける。
  ヒーローは脚を取らせずグラウンドへ。
  スロー・ペースで進みパンクが脚を取り逃げられた所で5分経過。
  ヒーローがベア・ハグ、アーム・ロックを決め体格差を生かして圧力をかける。
  10分経過。
  パンクは股下を通ることでようやくアーム・ロックを外す。
  仕切り直し後はパンクが腕を取り優位に立つ。
  力比べからヘッド・バッドの打ち合いになるが、これはヒーローの得意分野。
  ひるんだパンクに組み合ったままモンキー・フリップを決めるもボディ・シザースに捕らえられる。
  20分経過。
  ヒーローが試行錯誤するもパンクは中々外さない。
  両者逆さまになった所で握手し離れる。
  腕、バックの取り合いになるが、どちらも攻め手に欠く様子。
  グラウンドで均衡が崩れないまま30分経過。
  徐々に体格差で勝るヒーローが優位に立っていく。
  パンクが延髄切りから脚を取る。
  ヒーローが逆に脚を取って逃れる。
  ヒーローが不意をつきジャーマンを狙うも
  パンクは着地し顔を踏みつける。
  久しぶりにスタンディングに移行しチョップを浴びせる。 
  打撃を叩き込みブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  打撃に苦しむヒーローはわざと立ち上がらずグラウンドに誘う。
  仕切り直しした所で40分経過。
  腕を巻き込んでのチョークを決めあいお互い着実に相手の力を削っていく。
  丁度半分の45分が経過。
  パンクがフォア・アームズ、裏拳でカバー。カウント2。
  フェイス・ウォッシュを決めカバーするもカウント2。
  押されていたヒーローだったがクローズラインを決め5分に戻す。
  パンクを場外に落としてトペ・コンヒーロ。
  パンクはサンセット・フリップに行き、決められないと見るやロシアン・レッグ・スイープ。
  パンクがブレーン・バスターを決めたところで50分経過。
  ヒーローがパンクの攻撃をかいくぐりビッグ・ブーツ。
  クラベイト・カッターを狙う。
  パンクは逃れるとジャーマンを狙う。
  ヒーローはバックを取り返しジャーマン。カバーするもカウント2。
  パンクがバック・ドロップをブルドッグに切り返す。カバーするもカウント2。
  パンクがダブル・アーム・バック・ブリーカーを狙う。
  ヒーローの抵抗を退け決めるとシャイニング・ウィザードへ!
  避けられるも回転して戻ってくる!
  カバーし1,2,3!
  55分経過した所でパンクが先取!
  打撃戦になるもヒーローには1戦目のダメージが残っていて打ち負ける。
  パンクがダイビング・クロス・ボディへ。
  ヒーローは受け止めると振り回してバック・ブリーカー。
  カバーするもパンクの脚がロープにかかる。
  一進一退の攻防が続き1時間経過。
  ヒーローはブレーン・バスターを防ぐとネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローはボディ・シザースを決めると
  そのままローリング・クレイドルからハングマンズ・クラッチ。
  レフェリー・チェックになるもパンクは耐え切りロープに脚をかける。
  ヒーローが粘るパンクにヒーローズ・ウェルカムを決めカバー!しかしカウントは2!
  パンクにヘッド・シザースを食らったヒーローは場外に逃れる。
  パンクはエプロンから場外のヒーローにヘッド・シザースを決める。
  更にトペ・スイシーダ。
  パンクが雪崩式パワー・ボムを狙う。
  ヒーローはパンクを殴りつけ防ぐとペプシ・プランジ!
  カバーし1,2,3!
  69分経過した所でヒーローが追いつく!
  ヒーローがもう1回カバーするもさすがにカウント3とはいかない。
  ならばとクラベイト・カッターを決めカバー。カウント2。
  70分経過。
  ヒーローがタイガー・スープレックスを狙う。
  パンクはアーム・ドラッグに返すとシャイニング・ウィザード!
  カバーするもカウントは2!
  最後の力を振り絞りフォア・アームズを打ち合う。
  何とか打ち勝ったヒーローが丸め込むもカウント2。
  ヒーローズ・サンドウィッチからカバーするもカウント2。
  打つ手の無いヒーローはクラベイトでパンクを弱らせることにする。
  パンクが反撃しスプリングボード式ドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  ヘッド・シザースを決める力も残っていないパンクはハングマンズ・クラッチで攻める。
  80分経過。
  掟破りのヒーローズ・ウェルカムからカバーするもカウント2。
  パンクがスリーパーで落とそうとする。
  ヒーローがジョー・ブリーカーを決めても離そうとしない。
  3発目で腕が離れるもパンクがすぐさまスリーパーを決める。
  立ってバック・ドロップに返そうとするも
  パンクが背後に着地しまたもやスリーパー。
  ヒーローはバック・ドロップで遂に逃れると
  もう1発バック・ドロップを決めレッグ・ロック・バック・ドロップ!
  カバーするもパンクの脚がロープにかかる!
  85分経過。
  ヒーローズ・ウェルカムを2連発するもカウント3にはならない!
  もう1発狙う!
  パンクが体勢を入れ替えお返しのヒーローズ・ウェルカム2連発!
  カバーするもカウント2!
  執念でビッグ・ブーツを打ち合う。
  残り3分。
  フォア・アームズを打ち合うがどちらも倒れない。
  ヒーローがローリング・フォア・アームズを決めパンクを倒す。
  そしてカバーするもカウント2。
  残り2分。
  ヒーローがパワー・ボムを狙う。
  抵抗するパンクを蹴りつけていくが決まらず。
  ならばとヒーローズ・ウェルカムに狙いを変える。
  パンクが逃れてロール・アップ。カウントは2。
  ヒーローがコーナー上のパンクを捕まえる。
  残り30秒。
  そして雪崩式パワー・ボムが炸裂!
  ヒーローが腕を乗せるも同時にパンクの腕がヒーローにかかっておりダブル・ピンフォール!
  89分53秒で引き分け・・・かと思ったら
  イアンが現れサドンデスを指示!
  パンクが最後の力を振り絞り
  低空ドロップ・キックからシャイニング・ウィザード!
  カバーし1,2,2!カウントは2!
  パンクは脚をひたすら攻めギブ・アップさせようとする。
  ヒーローが一瞬の隙をつきハングマンズ・クラッチ!
  パンクがたまらずタップしヒーローが新IWAチャンピオンに!
  他のレスラーがリングに現れる。
  観客からはHero!Hero!
  IWA!IWA!CM Punk!CM Punk!Thank You!Thank You!
  ヒーローとパンクはお互いを称え握手。
  イアンから2人に感謝の言葉が送られる。
  パンクが自らの手でヒーローにベルトをまいてやる。
  パンクはマイクを取ると何も言うことはないよと言って去っていく。
  公式発表では試合時間は92分15秒であった。


Cアイアン・マン・マッチ:クリス・ヒーローvs.CMパンク
  組み合って離れない。
  腕の取り合いになる。
  ヒーローがクラベイトを決めたりと優位に立つ。
  ハングマンズ・クラッチを狙い牽制。
  パンクはロープを掴んで間を置くと
  切り口を変化させ優位に立つ。
  ヒーローがロープを掴んで仕切り直しにする。
  10分経過。
  ヒーローの執拗な腕攻めにパンクが痛む素振りを見せる。
  パンクも執拗なヘッド・ロックで対抗していく。
  仕切り直し。
  チョップを打ち合う。
  パンクがサミングで打ち切るもアーム・ドラッグから再び腕を取られる。
  ヒーローは脚も狙い始める。
  20分経過。
  パンクが盛り返してくるが依然としてヒーロー・ペース。
  両者隙あらば丸め込みで1本取ろうと狙ってくる。
  パンクはバック・スライドを狙うも
  逆に決められそうになりロー・ブロー。
  27分経過。
  これで圧倒的優位を手にしたパンクはスタンディングに移行する。
  相手のブーツを奪って叩きつけ、更にフェイス・ウォッシュを狙う。
  ヒーローが反撃するも流れを変えるには至らない。
  30分経過。
  パンクが着実にヒーローを追い詰めていく。
  パンクはフェイス・ウォッシュを決めるとコーナー上で横になったりと余裕を見せる。
  ヒーローがクローズラインを決めるとパンクがロープに絡まる。
  頭部へのドロップ・キックを決め脚へのサブミッション。
  パンクは殴りつけて逃れるとシャイニング・ウィザードを狙う。
  クローズラインで迎撃されるも気合で起き上がりシャイニング・ウィザード!
  カバーし1,2,3!
  パンクが先取(39分)!
  パンクはインターバルが終わるやヒーローに襲い掛かる。
  ヒーローが打撃で盛り返しを狙う。
  パンクはショート・レンジ・ラリアットを決め反撃を許さない。
  カバーするもカウント2。
  クラブ・ストンプを決めカバー。カウント2。
  フォア・アームズやチョップを打ち合う。
  パンクがしつこくスリーパーに捕らえる。
  ヒーローはバック・ドロップに返すと強烈なクローズラインからカバー。カウントは2。
  両者ダウン。
  ヒーローは雪崩式クラベイト・カッターを狙う。
  パンクが逆にペプシ・プランジを狙う!
  ヒーローはヘッド・バッドを打ち逃れると雪崩式クラベイト・スープレックス。
  両者ダウン。50分経過。
  ヒーローが猛攻撃を見せる。
  相手を翻弄しスクール・ボーイで1,2,3!
  これで1対1(51分)!
  フォア・アームズをとにかく打ち合う。
  ビッグ・ブーツも打ち合う。
  パンクがクローズラインからカバー。カウント2。
  ヒーローがハングマンズ・クラッチを決める!
  パンクはすぐにロープに脚をかける。
  残り5分!
  ヒーローがヒーローズ・ウェルカムを決めカバー!カウントは2!
  2発目を決め、3発目も狙う!
  パンクが体勢を入れ替えヒーローズ・ウェルカム!
  カバーするもカウントは2!
  パンクはミュール・キック、延髄切りと決めカバー。カウント2。
  残り3分!
  パイル・ドライバーを決めカバーするもカウント2。
  ヒーローが変形ブレーン・バスターからハングマンズ・クラッチ!
  残り1分!
  パンクがロープを掴もうとする。
  ヒーローは中央に戻し再びハングマンズ・クラッチ!
  パンクはたまらずタップする!
  ヒーローの勝利かと思われたその時
  パンクが最後の力を振り絞りシャイニング・ウィザード!
  カバーにいくがカウント2で返されたと同時にタイム・アップ!
  1対2でヒーローの勝利!    
  CCが現れヒーローに襲い掛かる。
  CCは自身が最高のレスラーだとのたまう。
  パンクがCCを追い払う。
  ヒーローがCCに挑戦を受けてやるといっている裏で
  パンクはヒーローに襲い掛かろうという体勢を取る。
  ヒーローが振り向くと握手を求める。
  ヒーローが応じる。
  パンクはヒーローの腕を上げると先に去っていく。


Dクリス・ヒーローvs.CMパンク(One More Time 6/11/04)
  まずはレスリング。
  パンクはハングマンズ・クラッチ、クラベイトを警戒している。
  ヒーローは腕に狙いをつけている。
  腕を取られたパンクはヘッド・シザースを狙うも耐え切られる。
  ロープに振りヒップ・トスを狙うもその腕を取られる。
  ロープに振られたパンクがショルダー・タックル、カバーを繰り返す。
  ヒーローが3度目でアーム・ドラッグから再び腕を取る。
  パンクが同じ腕攻めで優位に立つ。
  ヒーローの執拗な腕攻めに再び主導権を奪われる。
  パンクは場外に出て間を置く。
  パンクは狙いを変え脚に狙いをつける。
  一方のヒーローは引き続き腕狙い。
  その中で打撃を取り入れ始める。
  パンクの腕を取って持ち上げようとする。
  パンクはハリケーン・ラナに切り返しチョップを打ち込んでいく。
  ヒーローも打ち返し腕を取る。
  パンクも脚攻めで対抗するも、後手なので不利。
  パンクがロープ・ブレイクで間を置く。
  23分が経過している。
  パンクがクラベイトを決め挑発。
  ロープ・ワークからヒーローがドロップ・キックを決める。
  いまだ腕対脚のレスリング勝負といった様相である。
  ヒーローはアーム・ロック・バック・ブリーカーを決める。
  パンクがフォア・アームズを叩き込むもヒーローはのらず腕攻めを止めない。
  腕を取られたパンクは後転してヒーローを場外に落とす。
  リングに戻ろうとしたヒーローを蹴りつけロープを使ってのネック・ブリーカー。
  パンクは首に狙いをつける。
  30分経過。
  ロシアン・レッグ・スイープやブレーン・バスターを決める。
  ヒーローがパンクを倒してハングマンズ・クラッチを狙うもロープに逃げられる。
  ヒーローはわざと立ち上がらずグラウンドを誘う。
  パンクは応じず蹴りつけるだけ。
  焦れて起き上がってきたヒーローの首にエルボーを叩き込みネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローがブレーン・バスターを狙う。
  パンクは耐えるとDDT。
  続けて首へのダイビング・レッグ・ドロップを決める。
  クラベイトに捕らえる。
  ヒーローが一瞬の内にグラウンドに持ち込みハングマンズ・クラッチを狙う。
  パンクは頭をガードし決めさせない。
  ヒーローは狙いを変えSTFに捕らえるも、すぐロープに逃げられる。
  パンクがチョップを浴びせる。
  ヒーローもチョップで応じる。
  パンクがフォア・アームズを浴びせていく。
  ヒーローがスリーパーに捕らえるもパンクはすぐバック・ドロップ。
  パンクは雪崩式ハリケーン・ラナを決める。
  ヒーローがサンセット・フリップに返し丸め込み合戦へ。
  パンクがネック・ブリーカーからシャイニング・ウィザードへ!
  ヒーローはその動きを利用してパワー・ボム。カウント2。
  両者ダウン。
  40分が経過している。
  ヒーローが猛反撃。
  ネック・ブリーカーからカバー。カウント2。
  腕を取りチョップを浴びせていく。
  パンクは避けるとミュール・キックからスーパー・キック。
  パワー・ボムの体勢に。
  ヒーローがスパイン・バスターに返そうとする。
  パンクがその動きを利用しサンセット・フリップ。
  ヒーローは逃れると同時にジャックナイフ固めへ。
  パンクがブリッジで返しパワー・ボムを狙う。
  ヒーローが持ち上げスパイン・バスター。
  セントーンからカバーするもカウント2。
  ハングマンズ・クラッチの伏線か脚を極める。
  パンクがロープを掴んで逃れる。
  パンクはクローズラインを受け止めるとDDT。
  カバーするもカウント2。
  ならばとペプシ・プランジを狙う!
  ヒーローがリバース・スープレックスに返そうとする。
  パンクはその動きを利用しサンセット・フリップ・パワー・ボム。
  カバーするもカウント2。
  すかさずキャメル・クラッチ。
  ヒーローが逃れハングマンズ・クラッチを狙う。
  動き回るパンクを捕らえ遂に炸裂!
  レフェリーがチェックする。
  パンクは腕を上げるとロープを掴む。
  チョップを打ち合う。
  パンクがクローズラインへ。
  ヒーローは避けるとロール・アップを狙う。
  パンクはロープを掴んで防ぐとシャイニング・ウィザード!
  カバーするもカウント2。
  ブレーン・バスターからカバーするもカウント2。
  ダイビング・エルボー・ドロップもカウント3ならず。  
  ふらふらのヒーローにチョップを浴びせていく。
  ヒーローは耐え切ると額を突き合わせる。
  フォア・アームズを打ち合う。
  ヒーローがローリング・フォア・アームズを決める。
  パンクがヒーローにスリーパー。
  ヒーローは3回目のレフェリー・チェックで腕を上げると腕を絞り上げて逃れ
  アーム・ブリーカーからアーム・ロック・バック・ブリーカー。
  そして腕を捕らえてのハングマンズ・クラッチ!
  パンクは逃れると丸め込み、ロープ悪用!
  しかしレフェリーに見つかる。
  パンクが再びスリーパーに捕らえる。
  ロープ悪用で強化しヒーローを気絶させる!
  試合時間は56:14であった!
  ジョーが現れパンクと握手。
  ジョーはヒーローを目覚めさせると拍手を送る。
  そしてヒーローとも握手。
  しかし次の瞬間STO。
  ヒーローに手錠をかけるとスリーパーで気絶させる。
  宣戦布告し去っていく。


EIWA王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(IWA-MS 59:04 11/26/04)
  力のこもったレスリングから始まる。
  クラベイトからヒーローが隙を突いてハングマンズ・クラッチを狙うも頭をガードされる。
  ならばと丸め込む。
  返された所でSTF。
  パンクがロープを掴む。
  丸め込み合戦を挟む。
  ヒーローが腕から脚狙いにシフトする。
  パンクも同じ脚でとボストン・クラブを狙うも決まる寸前で体勢を起こされる。
  パンクは場外で間を置く。
  ヒーローが腕攻めで優位に立つ。
  パンクはパンクはシャツを引っ張って首を絞めたり、打撃で逃れようとしたりもする。
  ロープ・ブレイクで間を置く。
  両者握手を交わす。
  グラウンド・レスリングの攻防が続いている。
  パンクが盛り返し情勢はほぼ互角。
  パンクがアーム・バーを決める。
  再びロープ・ブレイクで間が開く。
  ヒーローは力比べを求めるも応じてもらえない。
  ヒーローが丸め込みを仕掛けるも、
  パンクはその動きを利用しアーム・バー。
  ヒーローがハングマンズ・クラッチの体勢に切り返すも頭をガードされ決められない。
  今度はヒーローがクラベイトからアーム・バーを決める。
  パンクがグラウンド・ヘッド・シザースに返す。
  ヒーローが腕を取りクロス・フェイス。
  パンクがロープ・ブレイクで逃れる。
  ヒーローが力比べを求める。
  パンクは応じる振りをして蹴りつけるも 
  読んでいたヒーローはすぐに腕を巻き込む。
  パンクも腕攻めで渡り合う。
  ヒーローがハングマンズ・クラッチのために裏返そうとするも読まれている。
  パンクが脚へのサブミッションをロープ・ブレイクで逃れたところで30分が経過する。  
  牽制でパンクが蹴りを入れる。
  また蹴りかと思わせた所で腕を取る。
  いまだレスリングの攻防だがスタンディングを選んでいる。
  ヒーローはこの試合初めてロープに振る。
  ショルダー・タックルを食らうもヒップ・トスにドロップ・キックを決め腕を取る。
  アーム・バーを決める。
  パンクはレッグ・ロックに返し脚へのドロップ・キック。
  脚攻めを行う。
  ヒーローは蹴りつけて逃れるとハングマンズ・クラッチ。
  一瞬決まるもパンクは頭をマットにつけ完全には決めさせない。
  ヒーローが脚を取るもパンクは蹴りつけて逃れる。
  ヒーローにチョップを浴びせ首へのドロップ・キック。
  フロント・ヘッド・ロックに捕らえる。
  ヒーローの頭部を脚で挟んで身動きできなくして殴りつけていく。
  ヒーローは脚を取って倒すもロープをつかまれたため追撃できない。
  パンクは場外で間を置く。
  40分経過。
  ヒーローはクリーンにロープ・ブレイクしたが
  パンクはロープ・ブレイク時にショルダー・ブロック。
  これにはヒーローも怒りラフな打撃戦に。
  ヒーローが打ち勝つと同時にアーム・バー。
  パンクはロックして効果を減らすと逃れ蹴り、殴りまくる。
  ブレーン・バスターを決めカバー。
  ヒーローはカウント1で返すと気合で起き上がるも崩れ落ちる。
  パンクが腕を取る。
  ヒーローも腕攻めで真っ向から対峙。
  両者ダウン。
  46分経過。
  チョップを打ち合う。
  ヒーローが打ち勝ちマットに投げアーム・バー。
  パンクは逃れると蹴りまくるもヒーローは食らい突く。
  レフェリーがロープ・ブレイクだと引き離そうとする。
  ヒーローは離れると見せかけ再び襲い掛かる。
  パンクをコーナーに固定し打撃を打ち込んでいく。
  パンクも脱出すると打撃でやり返す。
  バック・ブリーカーからカバー。カウント2。
  50分経過。
  パンクはパイル・ドライバーを決める。
  カバーするもカウント2。
  ロシアン・レッグ・スイープも同じ。
  ミュール・キックからロープに走る。
  ヒーローがカウンターでパワー・スラム。カウント2。
  アーム・ロック・バック・ブリーカーを決めるもダメージは重く崩れ落ちる。
  それでも起き上がるとパンクの腕を攻め極める。
  リスト・ロック・ボディ・スラムを狙うも持ち上げられない。
  パンクは蹴りを浴びせドロップ・キック。
  55分経過し残り5分。
  フェイス・ウォッシュを決める。
  カバーするもカウント2。
  ヒーローがドロップ・キックを決めパンクを落とす。
  場外でパンクにチョップ、フォア・アームズを浴びせる。
  そしてハングマンズ・クラッチを狙う。
  パンクは鞄で殴りつけて防ぐとリングに戻る。
  ヒーローもリングに戻ると隙を突きハングマンズ・クラッチ!
  極め方を変え追い詰める。
  残り2分!
  パンクは何とか逃れロープを掴む。
  ヒーローが定番のラ・マヒストラルへのムーブにいく。
  読んでいたパンクはひっかかる振りをしながら途中で丸め込みに切り返す。1,2,3!
  試合時間は59:04であった。
  パンクは握手もせず何の言葉もかけずに去っていく。
  ヒーローは「どちらが勝ったかは問題でないほどに素晴らしい試合であった」と告げる。

試合結果

@IWA王座戦、TLマッチ:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(2/9/02)
AIWA 王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(60分時間切れ)(12/21/02)
BIWA王座戦、90分3本勝負:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(新チャンピオン!)(ダブル・ピン→サドンデス)(2-3)(IWA-MS 2/7/03)
C60分アイアン・マン・マッチ:クリス・ヒーローvs.CMパンク(1-2)(WXW When Hero met Punk in Germany 2/28/04)
Dクリス・ヒーローvs.CMパンク(One More Time 6/11/04)
EIWA王座戦:CMパンク(ch)vs.クリス・ヒーロー(IWA-MS 59:04 11/26/04)